夏公演に続き、ブログライターとしては2回目の参加。
(ブログライターについては、『加藤の今日』の11/29の記事(コチラ)をご参照くださいませ。)
前回の『嵐になるまで待って』の時は初日が開いた直後に行われたのだが、今回は初日の前、ゲネプロ(本番同様に行われるリハーサル)を観せていただいた。8〜10列目のセンターブロックという特上の席で!
客席に案内され、見まわすと関係者の方々があちらこちらと散らばって座っている。それぞれ何か重要なお勤めを果たしているのだろうが、シロートのアタシにはさっぱり判らない。
けれどなんだかわくわくする。お仕事の現場にお邪魔している感じだ。
本番だってお仕事の現場にかわりはないが、ゲネプロは舞台裏(表から観ていても)だからだ。
<ストーリー>
テレビの脚本家・根室典彦は40歳を過ぎて、いまだ独身。
実は大学を卒業してすぐに結婚したのだが、わずか6年で離婚。現在、妻と娘は札幌に住んでいる。
クリスマスを間近に控えたある日、突然、娘のいぶきが訪ねてくる。
別れた時、5歳だった娘は、19歳になっていた。いぶきは原稿用紙の束を差し出して言う。
「私、小説家になりたいの。出版社の人、紹介して!」。
人生最大のクリスマス・プレゼント、それは作家志望の家出娘だった……。
(オフィシャルサイトより)
まず気になったのは、タイトル。長い!
しかも過去の公演のタイトルも、君だの僕だのあなただのが頻出していて紛らわしい。
芝居の内容がたしかにリンクしている言葉だけど、もっと簡潔で覚えやすいものが好ましいとおもう。
この作品は脚本の成井豊が書いた小説が原作。
作者が同じものだから気にしなかったが、小説と舞台ではきっと違うモノなんだろう。
いずれ読んでみたいとおもう。
あらすじを読むかぎりではお涙頂戴の感動親子ものの様に見えるが、実際に舞台を観てみると想像していたのとはちょっと印象がちがった。
そこまでキレイごとすぎないというか、“ほれ泣けやれ泣け”みたいなあざとさもなくて、わーっと笑ってちょいとホロリとさせる、暖かいお話になっていた。
とにかく西川くんが堪らないんだ、これが。
ちょっと情けない、人の良い中年男。
なりたかった物書きに、なってはいるけど現状はかなりきびしい。かつての教え子であり現在の同僚(共同経営者?)である砂川は売れっ子小説家で、とうてい敵わない。
娘をおもう気持ちと、14年ぶりに再会して感じる戸惑い。
ほとんど出ずっぱりで喋りっぱなしなのに、凄い!とおもわせないところがすごい。
初舞台の黒川智花嬢は、そこそこ。悪くはないけど、やはり素人っぽさが目立つ感じ。
19歳で初舞台なら、そんなものなのだろう。
なぜわざわざ彼女を客演によんだのか、なぜキャラメル女優陣に演らせなかったのか、私にはよくわからなかった。
今回アタシのツボは、岡内美喜子嬢のネタと、売れっ子なのに嫌味じゃなくてお茶目な砂川。
まずお芝居が始まって、次々にいろんな登場人物が出てくる。
テレビ関係の人たちから始まって、同僚であるダブルハーツの人々、家族。そのうえ脚本の内容・登場人物まで語られはじめて、正直脳みそパンパン。詰め込みすぎじゃないか?
書店員がたくさん出てくるのも、盛りだくさんすぎ。たしかに笑ったけど、ちょっと楽屋オチっぽいなあ。
〆切を数時間後に控えた脚本家が、仕事を放ってあたふた北海道に電話をかけたりするだろうか。14年間絶縁していた元妻に?とか、
いぶきがなぜ小説を持ってきたのだろう。お父さんのところへ転がり込む口実?すずねの身体を借りたから、彼女へのお礼の意味なのか。とか、
根室のお父さんは、必要なキャラクターなのだろうか?
幽霊だと判ったときには「またか」とおもった。家族ものは幽霊を出さないと書けないのか?お父さんを省いても、いぶきは生き霊だし。とか、
いぶきが実体に戻った後も、おじいちゃんがみえるのか?とか。
菅野くんはさらにまるくなっていたのか?とか
真知子の年齢で『まいっちんぐマチコ先生』は知らないだろう、とか。
マチコ先生を知ってるなら『ドレミファドン』も知ってるだろう、とか。
まあいろいろと気になるところは多々あれど(笑)。
それらをひっくるめても、見終わっての感想は「おもしろかった」。
劇中、何度か視界がぼやけたりしてね。
終演後はブログライター取材。
お話をうかがったのは、プロデューサーの加藤さん、成井さんとの共同脚本・演出の真柴さん、そして主演の西川くん。タンブラーにふたをしないでお茶を飲んでる西川くんを目の当たりにして、本当に舞台裏を観たような気がする私。
質疑応答があり、予定時間をオーバーするほど熱心に応えてくださった皆さんに感謝。
※内容については私なりの解釈ですし、思い違いもあるかもしれません。実際と異なる場合もあることを、どうかお含みおきください。
Q. 成井氏の原作を脚本化するにあたって、真柴さんはどういう立ち位置だったか。
A. 原作者が男性なので、女性からの視点をプラスした。
いぶきに関しては、「こんないい娘いないよ!」と。
Q. 旦那に対する真知子の気持ちは?
「浜名湖(旦那の移転先)に行けないじゃない」という言葉は気があるようにおもえるが・・・
A. 成井さんはああいうしっかりした女性が好きなのでは。ああいう風に言われたいんですよ。(西川)
私だったら自分のやりたい仕事があるのに、勝手に決められたら怒る。女性の皆さん、頷いてますよね。女性と男性では感じ方の違いがありますし、そうやっていろいろ考えて貰いたいとおもいます。(真柴)
Q. すずねが、昔のいぶきの写真を持っていたのはなぜ?
A. いぶきの心がすずねに入ってから、いったん家に帰ってとってきたんじゃないかな。服はすずねのを着て、お財布は自分のを持って。(真柴)
Q. 黒川さんと演ってみて、どうか?(黒川嬢のファン)
A. ある意味予想通り。お芝居が好きなんだなと。逆に意外だったのは、体力もふくめて芝居力が強い。(西川)
天才だね、という加藤さんに「お芝居が好きなんだとおもう」と返す西川くんが好きだ。
Q. 根室と砂川の関係について。教え子が同業(ライバル?)というのは?
A. 根室は砂川に全然敵わないとおもっています。事務所は砂川のもので、一銭も払ってないし。(そうなのか?!)
砂川はすごくいい子で良かった、ダブルハーツ(根室と砂川の会社)は夢のような会社です。(西川)
Q. いぶきに会えなかった14年間の根室の気持ちは?
A. ものすごく寂しくて辛かったでしょう。でもその辛い気持ちをバネにして頑張ったとおもう。最初は廃人のようだったんじゃないかな。
ダメになっちゃうから、きっと写真も見なかったでしょう。(西川)
怪我をさせたという罪悪感もあり、娘がいることを誰にも言えずにいた。(真柴)
Q. 劇中で書く脚本がなぜ『ヒトミ』なのか?
A. 内容がリンクするところがあったから。
「どうせ信じるなら、どうして最初から信じてくれなかったの?」とか、SFっぽいところとか。(真柴)
・・・『ヒトミ』とリンク、するかなあ?しかもそんなセリフあったっけ?しかもSFって・・・?『ヒトミ』もこのお芝居も、ぜんぜんSFっぽくないとおもうんだけど。
とおもったところで、大幅に予定時間をオーバーしたことに加藤さんが気付き、取材は終了。
主演男優さんにここまで喋って貰うなんて、かなりの贅沢だなあ。
お疲れのところ、本当にありがとうございました。








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