2016年03月28日

『GIFTED』三月企画

160328gifted.jpg2016.3.28(月)19:30開演
上演時間:75分
@のげシャーレ
前売:¥2,800(先行予約¥2,300)
当日:¥3,000

永島敬三くんご出演というので観に行ってきた。
三月企画という団体も他の出演者もまったく知らなかったが、劇場も桜木町で近所だし先行予約で安くチケットが買えるというので、思い切ってポチってみた。演劇パスというのも初めて利用した。手数料がかからないのは頗る良い。ちなみに三月企画が「マーチ・プロジェクト」と読むらしい。

初めての、のげシャーレ。横浜にぎわい座という演芸ホール(らしき施設)の地下にある多目的ホールだった。
とにかく近くて嬉しい。ふだんは池袋や下北沢に1時間以上かけて行くのを考えると、ドアtoドアで20分というのはめっちゃラク。出勤日なのに、一旦帰宅して夕飯を済ませてからでも間に合うなんて。

三月企画というのは、小さい子を持つママ女優さんのソロプロジェクトだという。この演目も親子で楽しめるという触れ込みだった。こういう企画は最近増えて来た気がするが、子無しアラフィフおばさんにとっては逆に敷居が高く感じるものだ。少なくともアタシにはね。
こども向けの芝居が面白いのか?という以外に、自分は場違いじゃなかろうかという懸念もあるし。
でもまあ、今まで観て来た「そういう系」のものは概ね当たりだったので、きっと杞憂であろうと思っていたら本当に杞憂であった。おもしろかった。とても良かった。


『思えば好奇心だけでこれまで生きてきた
こんないたずらしたらどんな怒られ方をするだろうかとか
どこまでひどいこと言ったらこの人は私を嫌うだろうかとか
好きだって言ってみたらこの人はどんな顔になるんだろうかとか
就職しないで演劇しちゃおうかなーとか

お腹に子どもができた時
エコー画面の中で脈打つ、イクラみたいな球体を見て
この人に出会ったら私はどうなっちゃうんだろうってすごくワクワクした
そして今
自分で舞台を0から作ったらどんなことが起こるんだろうって思ってる

知りたくて仕方ない
知った先の自分に出会いたくて仕方ない
もし新しい自分が悩みや絶望に満ちていても
絶望できる心と体があることこそ希望だ
だからたぶん私の子孫は新しい土地を目指して地球を旅立つと思う

いーなー!!
わたしもその景色が見たいぜ、フォーウ!!』

野上絹代

(公式サイトより)


ステージの「板」や台もないベタ床+両袖に暗幕、移動式の客席だけの簡素な劇場。劇場というか、本当にビルの一室。「舞台」には簡素な木の椅子がいくつかあるだけ。
上下(かみしも)の暗幕の前に音響の機械(?)が設置されていて、それぞれにオペレーターの男子がついている。演者の様に客席に向かって座っているのが変わっている。
最初のシーンは、卒園式の出し物として劇をやろうと園児たちが練習するところから。出演者は4人。永島くんは保育士さん、他のお三方が園児の役だ。大勢いる他の園児は、音響などで演出。
保育士と園児たちの無茶苦茶なお稽古から、園児のニーナちゃんとお母さんのやりとりへ。そしてエレベーターで時々会う同じマンションのおばあちゃんの、思い出と絡まり合い交錯して、しまいにはビッグバンへと到達する(!)ナント壮大な、そしてナント卑近なのだろう。

子育てや介護という、まさに今現在の話題がテーマ! でもきっと、作者の野上さんの今言いたいこと&感じたことが、コレだったんだろうなあ。社会派だとか、そういうんじゃなく。
アタシの場合は自分は産み育てる機会を逸してしまったので、子育ての妙が感じられて羨ましいような。でも自分がこどもだった遠い昔の情景や感情が呼び覚まされて、ニーナちゃんと一緒に泣きそうになったのには驚いた。ただひたすら「お母さん」を求めたこと、爆発する感情のまま声を上げて泣くこと。久しぶりに思い出した感覚。大泣きしすぎて咳き込んだり、うげっとかぐほっとか変な音が出るところはやけにリアルだったなあ。
実際のところ自分に身近なのは介護の方なんだけどね(^^;

160328gifted2.jpg後は箇条書きにて。
・入場時すでに板付きの「保育士」エプロン永島くんで掴みはOK(笑)
・床に転がり脚をばたつかせて卒園をいやがるのが保育士というネタww
・音響が面白い。園児のざわざわする声をおもちゃの音?で表現したり
・ちびっこたちの性教育(?)いや身を守るためのレクチャー? って最近はあるのかな
・「プライベートゾーン」ww
・ニーナちゃんが非空を越えて、出産前のお母さんと出会うシーン。好き
・電車内でむずかる赤ちゃんをあやすお母さんのエピソードは事実かな
・カップルに避けられて宇宙でひとりぼっちになったり
・騒々しいおばちゃんズに襲われて「宇宙」から「電車内」に戻ったこと
・ビッグバンのシーン、もんのすごく可笑しかった!
・アレ映像で観たらどんなんだろう(カメラが入っていた)
・岡田智代さん、お年が近いのかしらと思ったら還暦なんですって!↓
・素敵なお姉さん。 さすがダンサーさん、パフォーマンスがきれい↓
・衣装のスカートが可愛かったなあ。もしや私服?
・浦島太郎の演出をする保育士さん、業界用語大放出で場内爆笑
・やはり身内のお客さん(演劇業界)が多かったっぽい?

他にも色々あったと思うけど、最近はとんと物覚えがあやしくてねえ。こうやって段々とポンコツになるんだなあ。
存じ上げなかったお三方とも魅力的なパフォーマーだったので、ホント知らなくてごめんなさいという感じだった。これをこんな廉価でみせていただいたなんて贅沢すぎたわ。ありがとうございます。
帰り際に永島くんにご挨拶も出来たし、幸せな夜であった。
そして家を出てから観劇して帰宅して、2時間ちょいしか経ってないという事実に衝撃。有り難し。


三月企画 公式サイト


posted by 深月 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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