2014年05月09日

『けんかとにおい』劇団ジュークスペース第9回公演

1401けんかと.jpg2014.1.31(金) 19:00〜 @中野ザ・ポケット

やっと! 一月に観た公演、感想を全部書き終わった…遅すぎるけど…(^^;
2月以降は観劇ペースが落ちるんで、ちょっとずつ挽回するぞー。

さて。この舞台のお目当て細見くんと武藤ちゃん。
脚本は役者の我さんだという。
そこはかとない不安があったのだが(失礼)、いやはやどうして。ハートウォーミングな良いお話であった。


<あらすじ>
もうできない。
本気の喧嘩。笑える喧嘩。呆れる喧嘩。泣ける喧嘩。
ずっと喧嘩をしてきた。
出会った時も。結婚しても。子供が出来ても。年をとっても・・・。
数え切れない程の喧嘩をしてきた。
だけど・・・もうできない。
もう、二度と・・・
ひとつの夫婦の、ひとつの家族の物語

脚本:我善導
演出:大岩美智子

<キャスト>
三郎:細見大輔
菊江(三郎の妻):やくわけいこ
沙紀(三郎の娘):武藤晃子
高雄(沙紀の夫):鈴木健介
愛子(沙紀の娘):里璃
祐樹(沙紀の息子):川隅美慎
拓海(愛子の夫):有馬自由(日替わりゲスト)
梅吉(三郎の友人):佐久間淳也
文太(三郎の友人):我善導
続きを読む
posted by 深月 at 00:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月20日

『サヨナラの物語』PEOPLE PURPLE

1401サヨナラ.jpg2014.1.25(土)18:00〜 @シアターモリエール

すでに4月も半ばを過ぎておりますが、まだ1月に観た舞台の感想が書き終わらず、焦っている深月です。皆さま、ご機嫌いかが。
ああ、花もとうに散って葉桜となったというのに。
ただでさえ遅筆なのに、1月は2週間弱の間に7本も観ちゃったからな〜。
平均して月3本のペースのアタシが…倍以上?!

しかし!
今年は観た芝居、すべて感想を書く!記録を残す!
とココロに決めていたので、頑張るますですわよー。

という訳で、今年6本めはピープルパープルの『サヨナラの物語』。
関西の劇団ならでは(?)のコテコテなギャグが毎回あって、笑えるを通り越してアタシ的にはちょっとクドく感じるのがちょっと気になるんだけど…(^^;
それでも本筋はキチンとしてるし、切ないストーリーに毎回必ず泣かされる。
泣くことがいい作品という訳ではないけれど、いい作品で且つ泣けるような話だという意味で。

観に行くつもりではあったけれど、何せ観劇予定が目白押し。
どうしてこう、観たいものの上演期間が被りまくりなんだろう…。
予定が立たぬまま日は経ち、気づけば行けるステージはほぼ売り切れ! 300円ほどお高いが、仕方なく当日券で観ることに。(前売と当日で金額が違うというのは、演劇界ではかなり減ったけどまだまだあるね…)

小さい劇場なので、念のため前売り開始時間に行って当日券を購入。
そして開演まで時間があるので、マルイのジェラート屋で読書。「GROM」とかいう新しいお店でそこそこ賑わっていたが、入店した時にちょうど列が途切れてしかも席が空いていたのでラッキーだった。

開演10分ほど前に劇場にもどって席に着く。
何と最前列。一番はじっこだけど…(^^;
ステージを見ると、1月も下旬なのに何とクリスマスツリーが。
ああそうか、これはクリスマスの話なんだ。大阪公演は12月にやっていたのね。
ではアタシも、一ヶ月前のつもりで観ましょうか。
続きを読む
posted by 深月 at 03:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月05日

『きゅうりの花』 ハイリンド

1404きゅうりの花.jpg2014.4.3(木)14:00〜 @小劇場B1

春先の天気はホント落ち着かないわー。
でもやっと寒くなくなったので、出かけるのはそれほど苦にならない。花粉症もおとなしくしてくれるしね。

とゆ訳で、ザザ降りの雨の中を下北沢へ。
場所は「小劇場B1」という、北沢タウンホールの地下に新しくできた小さな劇場で、同じ本多系の「楽園」と似たような造りになっている。
つまり四角い舞台の二辺に沿って、二カ所に客席があるのだ。
規模としては、楽園より少し大きいかな。
アタシの席は下手側ブロックのほぼ中央で、なかなか見やすかった♪


作:土田英生 (MONO)
演出:扇田拓也

<キャスト>
永井智弘……山口森広(ONEOR8)
重松雄介……伊原農
重松美土里……枝元萌
近藤由起子……はざまみゆき
重松隆男……多根周作
重松正文……宮内勇輝(劇団フルタ丸)
松本努……白州本樹

<あらすじ>
とある過疎地の青少年文化センターの活動室。
村おこし会議の為に集まった青年会の男女七人。
ライバルの隣村に対抗すべく
出されたアイディアは
古くから伝わる民謡を――。
(劇団サイトより)


以下ネタバレ有り。続きを読む
posted by 深月 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月15日

『マーブル』π*π

1401マーブル.jpg2014.1.25(土) 14:00〜 @下北沢 小劇場 楽園

松尾貴史&松永玲子のおふたりが、コンビを組んで小劇場で公演!
しかも、きたむらけんじ氏の作・演出!!
これは観に行かねばと早々にチケットをとった。

<あらすじ>
新宿ゴールデン街の一角にあるバー『夏美』。
時は昭和。
店には、写真家を夢見る男と夏美のふたりきり。

「あのさ、流しのギター弾きっているじゃない」
「客のリクエストに応えてギター弾いてお金をもらう」
「そうそう。あれのさ、カメラ版ってどうかな?」

男は「流しの写真屋」として新宿界隈に集う人々を…時代を撮り続けた。
学生運動に青春をかける若者たち、
裸体をさらす風俗嬢、照れくさそうな笑顔で写るチンピラ、バブルに浮かれるサラリーマン…
どれも、カメラマンと被写体との心のつながりが無ければ撮れないショットだ。
そのなかの一枚に夏美の姿がある。

平成のいま…店に飾られている写真は色あせているけれど、若かりし頃の美しさを証明している。
そして、夏美の男にむけた想いも閉じ込めているかのようだ。
しかし、夏美にはどうしても男には言えない秘密があった…。

実在した「流しの写真屋」故・渡辺克巳と
渡辺が足繁く通った「新宿ゴールデン街」でのエピソードをヒントに描く…
一筋縄ではいかない虚実入り交じる「大人」の物語。



期待に違わぬ面白さ。大人の娯楽。堪能〜〜♪
松尾さんはフツーの、どっちかというと冴えないオッサンなのに、なんだかかわいくて。
松永さんは当たり前にコケティッシュで魅力的♡
ふたりの本気の恋の結末は、最初から判ってはいたけどせつなかった。
さすがきたむらさん、しっかりと判りやすく、かつエンタテインメント。

最大の疑問は…ホント「どうやって?」(笑)
公演もとっくに終わったからネタバレしちゃうけど、夏美サンが男だったとカミングアウトした時のハマカツの驚き様ったら。「…どうやって?」wwwwwww

ヤクザの親分を諌めるエピソードも、ははあ〜と予想はついたけど面白かったし、夏美サンが格好良かった!

笑いもたっぷりあったからこそ、最後のシーンは泣けた…。
スライドで映し出された、渡辺克巳の写真が印象的だった。
写真集「新宿」、一度じっくり見てみたいな〜〜。

π*π(パイパイ)

posted by 深月 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月09日

『ヒア・カムズ・ザ・サン』スカイロケット

1401ヒア.jpg2014.1.24(金) 14:00〜 @銀座博品館劇場

わお!もう3月!! 観劇からひと月半も経っちゃった。
すでにうろ覚え大会(汗)だけど、UPしまーーす。


ベストセラー作家の有川浩、キャラメルボックスの俳優・阿部丈二が立ち上げたユニット「スカイロケット」。
前回公演の『旅猫リポート』がとても良かったので、今回も発売早々にチケットを買った。(手数料をケチってプレイガイドは使わず、劇場に電話で予約。ちょうど翌日に劇場近くに用事があったから良かったが、チケットの為だけに劇場まで出向くならプレイガイドで買った方が安く済む。劇場で買っても特別良い席ではなかったし)
でもまあ、チケットは5500円(当日5800)と、公演の規模や舞台のクオリティを考えると高くない。最近キャラメルも高くなってホント痛いわ〜。

<あらすじ>
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。

続きを読む
posted by 深月 at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月27日

『チルドレン』東京ハートブレイカーズ

1402THB.jpg2014.2.25(火)19:00〜 @吉祥寺STAR PINE’S CAFÉ

原作:伊坂幸太郎
脚本・演出:瀬戸山美咲
出演:西川浩幸/みのすけ/岡田達也
清水宏/緒方和也/佐藤みゆき
萩野崇/吉田大輝/大久保祥太郎/西山浩幸
平野薫人/石川よしひろ/奥山琴夏
首藤健祐

このアタシ、東京ハートブレイカーズ(以降THB)は立ち上げからすべての公演を欠かさず観ている。
第1回公演『3P(スリーピース)』から、まる10年経ったそうだ。ひえー!
今回の公演パンフレットにはその10年の軌跡とそれにまつわる話の座談会が載っていて、(いつもより)読み応えがあった。THBの歩みを振り返って、アタシはただ観てきただけだけど感慨深くて。これぞ胸熱。

☆そういや過去の公演『コルトガバメンツ』が、じゃにさんトコの子を主演にしてやるらしい。へええ〜。
THBの後にアチコチで色んな人たちが上演してる作品だけど、アタシにとってはあの2006年のコルトが『コルトガバメンツ』だ。すごく好きな作品。
いやしかし。作・演出の田村くんの力だよね〜。すごい。
瀬川亮くん主演で上演されたときも、ちょっと気になったけど結局観なかった。きっと今度のも…(^^;


という話はまた後で。
そう、観てきた訳ですよ。初日に。
『フィッシュストーリー』に続く伊坂作品の舞台化だけど、やはりTHBに合っているんだろうなあ。とても良かった。面白かった。
6,7年前に一度読んだきりだけど、概ね原作どおりにつくられていたとおもう。それでいて原作よりも軽妙さというか、おかしみがあって。実際ちょいちょい笑いのシーンが盛られてたりして。とくにくんじさんが…(^^;

あとはまた、箇条書きで行きますよー。
ネタバレしまくりなので、これから公演を観る方はご注意!

続きを読む
posted by 深月 at 17:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月18日

『希求の果て』男〆天魚 旗揚げ公演

1401男〆天魚.jpg2014.1.23(木) 14:00〜 @中野MOMO

元ハッポウ(TEAM発砲・B・ZIN)の平野勲人が、何やらまた動き始めたらしい。オッサン三人でユニットを立ち上げたとか。そこに首藤健祐が客演…!という訳で観に行った。
いや実は、観に行くかどうか随分と迷ったんだけど…だってくんじさんが過去にやった「クンジードー」はやっつけぽかったし、旗揚げメンバーの他のふたりはまったく知らなかったし。でも首藤さんは観たかったのだ〜。
初日の感想をネットでさらっと見た感じは悪くなさそうだったので、思い切って直前に予約。結果、観て良かった!!

<あらすじ>
三人のオッサン落第天使が、羽根を手に入れるためのテストに臨む。
「困っている人間の望みをひとつだけ叶え、幸せにすること」
サアヤは兄のガンを治して欲しいと、
その兄は、窮地に立った組の兄貴分を救いたいと、
サアヤに想いを寄せる若年性健忘症の青年は、サアヤの恋の成就を。
オッサン天使たちは、それぞれの願いを叶えた。そして…

<作・演出>
西永貴文(空飛ぶ猫☆魂)

<キャスト>
長戸勝彦 藤原習作 平野勲人
(以上、男〆天魚)

首藤健祐(東京ハートブレイカーズ)
西岡知美(カミナリフラッシュバックス) 
加藤慎吾(ポップンマッシュルームチキン野郎)
安芸武司
農塚誓志
白玉さゆり(東京ハイビーム)
佐久間咲斗(東京ハイビーム)
森南波
亀井理那

男〆天魚サイト

稽古期間が短かったらしくちょっと粗めな感もあったけど、じゅうぶん楽しめた!
落第天使が試験とか昇進のため人間と関わる…てネタはよくあるし、凡その展開も想像できるんだけれども。何かいろいろツッコミどころ多々あれど。個々のシチュエーションや織り込まれた笑い、魅力的なキャラクターのお陰か、満足できるおもしろさ。あんまり期待してなかったんだけど、ホントに失礼しました(^^;
とにかくオッサンたち(天使の三人+ヤクザ三人)が、みんなキュート♪♪
もちろん首藤さんが一番キュートだったけど! ハードボイルドな役なのに「手術」が言えずに「しゅずちゅ」とか可愛すぎる♡♡

幸せとは何か。どういうことか。
自分たち(人間)だって判らないのに、落ちこぼれ天使には難しすぎるよねえ。
誰かの望みを叶えたのに、別の誰かが不幸になってしまったり。
お兄ちゃんの病気を治してもらったら、お兄ちゃんの記憶からサアヤは消えてしまう。
愛する人が幸せになるなら、自分のことは忘れられてもいい。…それでもやっぱり、悲しい。

くんじさんと首藤さん以外、全く知らない役者さんばかり。
皆さんなかなかステキだったんだけど、若年性健忘症の歌川くんがよかったなぁ。雰囲気がちょっと瓜生さんに似ていて。切なくて哀しくて、彼のシーンはハンカチにお世話になったわ…。
天使が見えるブリッコ女子・アリサちゃんも可愛かった。ライブ友だちのJちゃんにちょっと似ていて、それだけで親近感が(笑)
あんまりお気に入りさんが増えても、追いかけきれないから困るんだけどね(^^;

「雨は神様からのプレゼント」「雪は天使の羽」
劇中のセリフでいいなあとおもったんだけれど、いまはちょっと迂闊に言えない…


posted by 深月 at 02:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

『女王の盲景』空想組曲番外公演vol.1

1401女王の盲景.jpg2014.1.10(金)19:30〜 @シアター風姿花伝

<あらすじ>
島に住む盲目の少女。
彼女は周囲によって語られる夢のような風景を信じて生きてきた。
そこでは何もなくならない。誰も彼女を傷つけない。
だがある日、一人の青年が島を訪れたことで、
平穏だった幻想の王国に綻びが生じはじめる……

<キャスト>
神谷ハイジ:和田琢磨
時任慶一郎:大門伍朗
草薙:小玉久仁子(ホチキス)
高遠:鍛治本大樹(キャラメルボックス)
ほのか:青木志穏


2014年の初観劇はコレ。
空想組曲を観るのは5本目かな? ほさかよう脚本で数えると7本目(たぶん)。
ずいぶんと人気らしく、最近はすいぶんと売れっ子の様。
アタシ的には昨年の『サイレント・フェスタ』(東京ハートブレイカーズ)がヒット♪ 楽日も観に行きたかったなあ…
となると期待してしまうのは必然よね。

当日は開演ギリギリ数分前に劇場着。
すっかり忘れていたが自由席だったので、一番端っこと一番後ろの席しか空いておらず。端よりはセンターがいいので、一番後ろの真ん中寄りの席に座った。なのに、あとから来た人がいるとスタッフに奥へ詰めさせられた…。なんか関係者っぽい3人組だったのに。
今考えると、素直に詰めたりせず「奥へどうぞ〜」と言えば良かったわ。

若干モヤッとした気持ちで見始めたけれど、舞台の内容に対する感想にまで影響するほどではなかった。でも面白いことは面白かったんだけど、なんかこう…あともうちょっと!って感じ。何でかな。
ストーリーはもちろん、衣装や舞台美術も目指すところはよく判るし、なかなか素敵に仕上がっているともおもうのだ。
とにかく一番つよく感じたのは、「草薙が可哀想すぎる」こと。
人生のほぼすべてを捧げていたと言っていいほどの献身だというのに、何一つ報われない。
劇中での活躍は人一倍で、彼女の芸達者ぶりがみどころの大きな目玉だというのに、役柄としてもまったく掘り下げられないなんて…。
男性で、しかもお若い脚本家には顧みられないキャラクターなのかしら(涙)

キッチンに用意された朝食が一人分多いことで「この家に誰かもう一人いる」と仄めかすエピソードがあったのに、ほのかが起きるのは午後からだという話があったり、「窓の無い部屋」のはずなのに「鳥が入ってきた!」という咄嗟の噓をまったく疑わないとか、色々矛盾があって気になったせいかしらん。
それを言うなら、草薙が一人何役も演じているのをほのかが気づかない訳がなかろう!と突っ込みたい。盲人は音や気配に敏感なはずなんだから。
ほのかが自ら望んだ噓だから、無意識に気づかないふりで騙されているのだという説もあるけど、うーーん。

少女のために嘘をつき、監禁して世界を作り上げる。
そういう物語はよくあるが、結末はその噓や世界が破綻するのが殆どだとおもう。
というか、噓の世界がほころび始めるところから、破綻するまでが「物語」なのだな。フム。
「誰も死なない世界」という噓は、もう破綻することが目に見えているのに。
嘘をつき始めた時はまだ慶一郎も少年だったから、きっと「ずっと先」のことだとおもったのかも知れないね。そして噓を信じたほのかが、数十年を経て少女のままなのと同じく自分もそうあれたらとおもっていたのかも…。
年老いた慶一郎の手をとった時の、ほのかの叫び声が残酷だ。
若いハイジよりも老慶一郎に一歩近い年齢のアタシにも、さっくりとココロに刺さる。

結局、ほのかは老慶一郎と手に手を取り消えていく。
あのふたりにとってはハッピーエンドだけれど…(ハイジも高遠もまだいいよ?でも…)
ラスト、その後についてハイジが語るシーンは蛇足。無い方が叙情的かと。
そうそう、レビューをいくつか読んで知ったのだけど、リンゴの香りの演出があったらしい。
しかしアタシはまったく気づかず…。アタシの鼻がバカなのか、一番後ろまでは香りが届かなかったのか…。


1401女王の盲景2.jpgハイジ役の和田くん、イケメン枠で期待してなかったけど、わりとちゃんとした役者さんだった。すらりとして、本当にイケメンだった(たぶん。最後列からだったので、よく見えなかった)なぜ役名がハイジなの? 草薙がロッテンマイヤーさんだから?

老慶一郎の大門さん、ベテランさんなのだろうけど随分と噛んでいて気になった。この日だけ? 噛む以外はとても良かったんだけど。

草薙の小玉さん。まさに彼女の芸を堪能するための芝居。演じ分けもさすが。老慶一郎への想いがちらと描かれていたけれど、その後全くスルーで悲しすぎる! 一番笑いを取っていたけれど、一番悲しい役だった。母娘で慶一郎を養ってあげたのに…。

高遠のかじもん。おもったより出番が少なかったけどよかった。ハイジ(こちら)側と、特殊な屋敷の世界とを橋渡しする役。おちゃらけているけど、実は過去に傷を持つ切ないお医者さん。彼のその後も気になるわ…。

ほのかの青木嬢、まだ二十歳ということでまだ青いかな〜。叫び声が耳に厳しかった。


帰り際、かじもんに声をかけたら年賀状を戴けてしまった。
しかも私のことをちゃんと「深月」と認識してくださったようで観劇!…いや感激(笑)
新潟バス旅行で意地悪なこと言ったのに…(おばちゃん嬉しかったよ!!)

女王の盲景(劇団サイト)

posted by 深月 at 02:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月18日

『審判』多田直人案第3回発表会

審判.jpg2014.1.17(金)13:00〜 @吉祥寺シアター

独り芝居の『審判』といえば、カトケンさんがライフワークとして何回も上演しているのが有名だとおもうが、重い話だと判っているので観たいとおもったことは無く。しかも翻訳物だし。
なのに観に行ったのは、つまり演者が多田くんだからだ。
独り芝居だし、すごい大作だし、彼にとっては大きな挑戦なはず。
多田ファンとしては、こんな機会を見逃す手は無い。

という訳で、観てきた。ら。
…つかれた…。
翻訳物にありがちな、不自然な語彙や言い回しがなかなかに難しく、言葉の意味を汲み取るだけで難儀したからもあるけれど。
いやー、判ってたけどやっぱ重かったわー。
あんなヘヴィなのを毎日…時には2ステの日も…。多田くん大丈夫かな。

2時間10分の上演時間を最初から最後まで喋り尽くし。
一度も捌けることなく、水も飲まず。
ただ立って喋っているだけなのに、多田くんの額には汗が滲んでいた。
いつもは飄々としていて、体温の低そうな、つかみどころのない多田くん。
けれどヴァホフは坦々と、あるいはシニカルに、時に昂り、涙し…。
週刊誌の安っぽい煽り文句などではない、本当の激白だった。

はあ、すごかった。
よくやったねと、素晴らしかったと称えたい。
お芝居の内容自体は予想していた通り、というか予想よりも生々しさが勝っていたというか。
きっとアタシ、何度か顔をしかめていただろうとおもう。
それはそのまま、舞台上の「裁判にかけられるヴァホフ」と、客席の「傍聴人」にぴたりと嵌っていたのだろうなあ。
客席がふわっと薄明るくなるシーンが何回かあったけれど、そんな時にお客さんはみな、どんな顔をしていただろう。ヴァホフにはどんな風に映っただろう。

決して好きなタイプの作品ではなかったけれど、それでも観に行って良かったとおもう。もし観なかったとしたら激しく後悔するに違いない。
でもう一回観るかと訊かれたら、無理だわ(^^;
観る方も激しく消耗する芝居であった。

観劇後、階下のロビーに降りたら、多田くんは早々と出て来ていて面会中。
その姿は、既にいつもの多田くんだった。天晴。

審判パンフ.jpgロビーで販売していたパンフ代わりのリーフレット(クリアフォルダ付き)が面白かった。
なぜ「多田直人案」でこの演目をやることになったのか、簡単な経緯も書いてあったし。
4人の方の、「多田直人とは」という文章もいい。
でもやっぱ800円はちと高い気がするのよねえ〜〜(^^;
それでも買っておくべきだったとは思ってるんだけど。。

ツイッターに流れていたこの芝居の感想で、カトケンさんのヴァホフは優しい感じで、多田くんのは怖かったとあった。
へええ…そうなんだ。判る気がするけど、想像がつかない。
保村大和さんもやってたはずだけど、それはどんな感じだったのかな。
興味津々…いや、いや! ちょっともう、しばらくヘヴィなのは結構ですう。
posted by 深月 at 18:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月13日

『ナツメ』ナ・ポリプロピレン

2013.12.28(土)18:00〜 @中野あくとれ

はいはいはいー。
新年の挨拶をしてすぐ、昨年末の話で申し訳ない。
細見くんが毎年年末にやっている芝居のユニット(?)、「ナ・ポリプロピレン」。
ナ・ポリの名前ができる前から観続けていて、毎年楽しみにしているのだ。(数年前に一度だけ観はぐったことがあり、そういう時に限ってやたらと評判がよかったのが悔しい…)
今年(いやすでに昨年だった…)もまた行って参りました♪

すでに見た友人らの話から、劇中ドラゴンボールネタがたっぷりらしいということは判っていたが、これほどとは…! というくらいドラゴンボールびたし。
アニメはほとんど見ていないけど、一応原作まんがは全巻読んだので、なんとかネタで笑わせる部分では笑えたアタシ(^^;
あのおたくの鬱陶しいほどの無意味な熱さ…笑えると言うより実際いそうで苦笑。

いやでも笑った笑った。莫迦莫迦しすぎてたまらない。そして最後はちょっとエモい。くう!
すでに公演も終わってるんで、がつんとネタバレで感想を。
カンタンに箇条書きでさくっと行きます☆

◆初っ端から陰山さん登場!陰山さん!ステキ!アラカルトに出られなくなったのが本当に淋しい。

◆その陰山さん、やっぱり喫茶ナポリのマスターだった(去年以前からの作品とリンクしてる)

◆ラストシーンで、探してた煙草をやっとゲットした陰山さん。ここで吸ったらアラカルトの陰山ギャルソンの再来…!!とドキドキしたけど、吸わなかった(^^;

◆生津さん、前月に厳めしい軍人役で拝見したばかりなのに、今回はピッコロ…。落差にクラクラ。

◆しかも出てきてすぐズボン脱いでふんどし曝すし(笑)

◆日替わりゲストがご贔屓の岡田達也氏♪

◆おっかーさん、馬の被り物で登場…

◆ 「俺たちももう30だし」「もう30だし」というセリフの繰り返しで場内爆笑。

◆演じている役者さんはover40(笑)

◆有川マコト氏のホストキャラ→おかまキャラがベタ過ぎる(^^;

◆けどなんか可愛く見える…

◆しかし「ホモ=おかま」なわけじゃないんだけど…世間的にはそいう認識?

◆陰山さんが踊るとカルロスに見える…! カルロ〜ス!!

◆ナツメが18号の姿で語られたから女子だと思っちゃったじゃん。

◆最初からナツメを男子だと思ったひとは、DBに詳しくないからでは…?

◆相変わらず細見くんはナイーブな少年の様だ。

◆詰め襟姿のおっかーさん、ファン的にはとてもおいしい。

◆マジメくんキャラの詰め襟細見くん、悪くない。

◆背中流してあげたとき「白い」って…。おっかーさんなら黒いはず。

◆ベジータは孤高の王子なのよ。

◆時間とお財布に余裕があれば、日替わりゲスト全員分観たかった〜。


…とまあこんな感じかしら。
思い出したらすぐ書き足せるから、箇条書きっていいね(笑)
ぜひ、来年もまたやってくれることを願って。

ナ・ポリプロピレン『ナツメ』公式サイト

posted by 深月 at 15:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月12日

『片鱗』イキウメ

1311片鱗.jpg11月21日(木)19:00 @青山円形劇場

さすがイキウメにハズレ無し。
やっぱりおもしろかった。今回は、ちょっとオカルトというか、怖いお話。
手塚とおる氏が出るというので、これもたのしみだったのだが…(まあ公演もとっくに終わってるのでネタバレ気にせず書いちゃう)
超ベタな使い方というか。でもそれが正解なのかも。手塚さんならではの不気味さを存分に味わえる役。
「魔」っていうか、「呪」かな? 役名は「男」だけど。
セリフはひとつもなく、時々呻き声をあげ、手足をくねらせて舞台上や客席を徘徊しているだけ。
最前列の客席がところどころ空席なので、ああこれは何かに使うんだなと予想したけれど…手塚さんが座るためだったとは。隣に座られた人はちょっと落ち着かないんじゃないかしらん。

一見平穏な郊外の住宅街に、父一人娘一人の安斉家が越してきたところからソレが始まる。
まあつまり、ソレってのは「呪い」だったわけだが。
「男」を目撃した人は、次々とおかしくなってしまう。
「許さない」のひと言だけを繰り返し、コミュニケーションも取れず、謎の「水」を身体から零す。そして間もなく死んでしまう。
安斉家の周囲では植物は枯れ、人々は狂い、ついには廃墟と化すという。
唯一の部外者である蘭の恋人・日比野は、奇妙な冷静さで「水」や安斉の過去に済んでいた町を調べる。(「水」は重水であった。重水ってそういえば何だっけ?と調べちゃったよ。)
住む町をことごとく廃墟にしたのだろうと咎める日比野に、「私ではなく、娘の体質のせいだ」と安斉は答える。

大河原家の息子・和夫は安斉の娘・忍とつき合うようになり、忍は妊娠。
和夫は親に告白し、安斉に謝罪する。堕胎してもらおうとするが、安斉に「君は自分を変えようとはしないのか」「忍を愛していないのか」と問われ、父になる決意をする。和夫役の大窪人衛くんが健気でかわいい。
布を縒りあわせた太い綱が、水を滴らせ上から降りてくる。臍帯を想起させる。
忍はその綱を引き絞り、呻き声をあげ、「男」が加勢し、そして出産。
「よくやった。お前は自由だ」と父は告げ、娘は微笑む。

制服のブレザーではなく、私服を着た和夫が赤ん坊を抱いている。帰らぬ忍を待っているのだ。
忍の母は、忍が生まれてすぐ消えたと言う。
初潮が来るまでは幸せで、以降は苦しみしか無かったと。
ああやはり。
和夫の腕の中を覗き込み「もしかして…」と言いかけた日比野を制し、叫ぶ和夫。
「こんなに可愛いのに!」


恐ろしいのは、「許さない」と言われた皆が、そう言われたことに対して思い当たる節があるっていうこと。
独り者の佐久間に「許さない」と言われた蘭には、言い寄った彼をつっぱねたという過去があった。大河原は妻に「許さない」と言われ、蘭との不倫がバレたかと思い自爆。
町内会を作ろうと働きかけたり、ご近所でBBQパーティーを催したり、うわべは和やかに見えても実は…という。
でも「呪い」と口に出して行っちゃうと、どうも陳腐に聞こえてしまう。
そこはもうちょっと、秘すれば花的にやってほしかったかな。


んでもって、みな安定の役者陣☆どなたも良い!
伊勢佳世ちゃん、女っぽい〜。(キャスト票に「蘭」とあるけど、自分の記憶では「リン」だったんだよね…。「ラン」って言ってたっけ? おかしいなあ〜)
そして!大好きな浜ちゃん、ちょっと嫌味な日比野役もバッチリこなすわー。
この日はまたまた風邪っぴきで、終演後は直帰。
できたら感想を語り合いたかったのになあ〜。残念。
posted by 深月 at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月29日

『地を渡る舟』てがみ座

131122_170812.jpg2013.11.22(金)14時の回 @東京芸術劇場シアターウエスト

てがみ座は、今回初めて観る。
ハイリンドの多根さんが客演するというので観ることにしたのだが、それまで劇団の名前さえ聞いたことが無かった。
評判が良さそうなので楽しみにしていたが、内容についての前情報はほぼゼロ。民俗学についての話らしいと小耳に挟んだくらいだ。

客席を見回すと、割と年齢層が高そう。平均すると50代くらいだろうか。
開演に遅れてくる人や、上演中にガタゴト大きな音を立てて身動きする人などが多かったのが少し気になったが、携帯などは鳴らなかったので本当に良かった。

肝心のお話はといえば。
戦中から戦後にかけての日本が舞台。
宮本常一という実在の民俗学者が主人公。彼を含む研究者たちの集まり、“アチック・ミューゼアム”とそのパトロンである渋沢敬三の物語。
民俗学に対する情熱を題材にしながら、それに絡めて戦争をも描いている。それと夫婦のあり方までも。

ドキュメンタリーもののスペシャルドラマを観たような感じ。
硬すぎず、ちょっとした軽みも交え、でもってしっかりと人間を描いていて見応えがあった。
劇的に、わーっと面白い!という訳ではないが、じんわり素朴に「よかった」。
役者さんがみなさん達者で、何の危なげもなくて素晴らしい。
渋沢敬三氏の息子さんが観に来られたらしいが、「思い出を観ているようだ」とのこと。
脚本家の方がツイッターで発信したのだが、それを読んで──私が話を書いたわけでもないし、演じたのでもないが──なんだか嬉しくなった。

終演後のアフタートークも、いろいろと興味深いお話を聞けて面白かった。
民俗学は何となく興味はあったのだが、この機会に宮本氏の著書『忘れられた日本人』を読んでみようとおもう。
posted by 深月 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月06日

『無休電車』劇団鹿殺し

130927無休電車.jpg2013.9.27(金)19:00〜 @青山円形劇場

夏日が思い出したようにぶり返すけど、先週は梨、きのうはブドウを食べたし、こりゃすっかり秋と言うしかないね。
みなさまいかがお過ごしですか?
アタシはまたまた風邪をひいちまいました。初夏から夏にかけて2ヶ月も咳が止まらず、真夏になってやっと治ったところだったのに、ちょっと涼しくなったとおもったらまた…。
今回は咳が出なかった分、まだマシだけど。みなさまもホント、お気をつけあそばせ。

とまあ、風邪ッぴき一週間めの9月末のこと。
まだ治る気配はないけど、チケットとってあるからにはと、行てきた訳だ。
贔屓の役者、おっかーさんこと岡田達也氏も出ることだしね。
最近評判の劇団、鹿殺し。興味はありつつ逡巡していたが、おっかーさんが出るというので一も二もなく観に行った。

さて当日。久しぶりの青山円形劇場。(好きな劇場だから、残してほしい。オリンピックの為の施設は他につくってください)
開場時間は過ぎているのに、ロビーまでしか入れないらしい。
椅子に座って待っている間にそこらを見渡すと、お客さんはなんだか若い子が多い。学生さんだろうか。
舞台を見に来るような人種には見えない。ここはライブハウスか学食か。そんな感じ。
やっと中に入れた時には開演時間の5分前。なぬ?!
開場が20分以上遅れたってことは…やはり開演も遅れに遅れて15分。
その間、“大阪で生まれた女”とか“酒と泪と男と女”なんていう泥臭い歌を聴きつつ待たされれて。(笑)

あ、そうだ。
こっから先、ネタバレしまくってます。
東京公演のあと、関西公演もあるし、前情報を入れたくない方はご注意あれ。
続きを読む
posted by 深月 at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月26日

『非常の人 何ぞ非常に』パルコ劇場40周年記念公演

非常の人.jpg2013.7.18(木)14:00〜 @パルコ劇場
作・演出/マキノノゾミ
出演/佐々木蔵之介 岡本健一 小柳友 奥田達士 篠井英介


平賀源内を蔵さんが! 共演に篠井さん! 男5人のがっつり舞台☆
どこかの劇場でもらった仮チラシを見て興味を持ち、パルコカードの抽選予約案内が来た時点で迷いも無く申し込んだ。
いつもなら手数料を惜しんで一般発売まで待つアタシが、この演目については即決。
空いているであろう平日のマチネを狙ったせいか、当選した席はなんと2列目のほぼセンター!! 素敵!!(感涙)

まずは平賀源内といえば、教科書でも有名な「エレキテル」。
アタシにとって源内さんと言えば、よしながふみのまんが『大奥』に出て来る男前な女。(男女逆転の世界だから、源内さんも女なのだ)
人気戯作者でもありマーケティングの才もある、マルチクリエイターのゲイ(笑)
土用の丑の日に鰻を食べるっていう販売戦略を考えついたのは、何を隠そう源内だっていうハナシ。(別の説もあるらしいけど)


※この先はネタバレしまくりなので畳みます。
続きを読む
posted by 深月 at 02:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月30日

『ヘッダ・ガブラー』アトリエ・センターフォワード

performance_img_1s.jpg2013.6.13(木) 19:00〜 @渋谷ギャラリー LE DECO

有名なイプセンの戯曲…だということも知らず、ただ友人に誘われるまま観劇。彼女ご贔屓の井上裕朗氏が出演する、ということのみが私の持つ事前情報(^^;
ギャラリー LE DECOも初めて行った。
名前の通り本来はギャラリーなのだが、多目的に使われているらしい。実際、他の階では何らかの展示会が行われているようだった。
会場である5階の部屋は単なる雑居ビルの一室といった造りで、打ちっぱなしのコンクリートに真っ黒な塗装がしてあり、絵のないからっぽの額縁やミニチュアのピアノ、旧式な二丁の拳銃などが飾られている。部屋の半分がそのまま舞台で、もう半分はパイプ椅子を置いただけの簡単な客席だった。
黒いメイド服を着た小柄な女性が、座ったり歩き回ったりしながらアコーデオンを弾いていた。これが客入れのSE替わりか、なかなか粋な。

<物語>
それとは知らず、
移りゆく時代に彼女は飲み込まれた。
あたかも意志などなかったかのように。
高貴さは好奇の目にさらされ、
人間たちの矮小さや凡庸さは美への欲求を
渇望に変えていく。
誇り高き美しさ。
どうしようもない炎が彼女を取り囲み
自分のなかのどうしようもない炎に気づく。
意志はある。
将軍の娘・ヘッダ・ガブラーは
それを証明しなければならない。
(チラシより)

↑の文章を読んでもさっぱり意味が分からないが、とりあえず将軍の娘であるヘッダという美貌の女性が主人公だということだけは間違いない。はず。
120年も前の戯曲だし、当時のブルジョワ階級の生活とか考え方とかが判らないんで、もうなんとも言えないんだけど…ヘッダはめっちゃ厭な女だった(笑)
贅沢で見栄っ張りで傲慢で、鼻持ちならない美女。周りの人間を翻弄する。それでいてファム・ファタルといえるような力はなく、終始不機嫌だったという印象。
ヘッダ役の女優さんがすてきに美しく厭らしく好演。ひきこまれたわー。

ヘッダの夫、イェルゲン・テスマンがまた次期大学教授を約束された学者さんなんだけど、凡庸な超マザコン。口癖なのか、しょっちゅう「え?」て言うのが癇に障る(^^; 「〜〜じゃないか、え?」って感じの。
そしてものすごく鈍感なところもイラッとする。いや、そういうセリフだしそういう役なんだけどねーー。

そしてお目当ての井上さんが演じるのは、ヘッダの元カレにしてテスマンの教授の座を脅かす存在でもあるエイレルト・レーヴボルグ。(こう耳慣れないカタカナの名前が頻出&連呼されるとホント混乱する! こんなにややこしい名前なのに何故いちいちフルネーム…。途中まで誰がどれやら判らないまま観てたよ…)
やはり素敵な役者さんだなー。ほのかな色気があって。
そしてカッコいい役なのかといえば、決してそうではない。酒癖も女癖も悪くて身を持ち崩し、社会からドロップアウト。劇中では更生しかかったところで登場するが、結局は元の木阿弥で、ついには「ヘッダが望んだ美しい方法」ではない死に方をしてしまう。

ヘッダの同窓でテスマンの元カノでもあるミセス・エルヴステッドは、レーヴボルグと不倫。
彼の本の執筆を手伝い更生のきっかけをつくるのだが、レーヴボルグの失態とヘッダの奸計、そして自身の浅はかな行動ですべて台無しにしてしまう。

ブラック判事もヘッダの弱みを握って言い寄るし、こうして見るとどの人物もヤな奴か愚かな奴で、いい人とか素敵な人がひとりもいない…。
アンハッピーだし重苦しいし、意味の分からない部分も多い。好きな話ではないのに、見応えがあっておもしろかった。
見終わった後も何だか気になって、ネットであれこれ調べて、色んな文章を読みまくった。アタシが知らなかっただけど、頻繁に上演されている戯曲だということも知った。(ホントにものを知らないアタシ。。)
なるほどと思える解説や、それは違うんじゃないの?って思える評論もあった。
でもこれだけ読んでもまったく判らないのは、メイドのベルテの存在。
狂言回しなのかとおもったが、特にストーリーの進行に関わる訳でもなく、なんの為に存在するのかよく判らなかった。
ベルテが冒頭で言うセリフ「人はそんなことはしないものだ」というのは、最後にヘッダが自殺したあとに言う言葉だった。このセリフの意味もよく判らない。
実際の戯曲ではどういう風にかかれているのだろうか。戯曲を読んだ上で、もう一度舞台を観てみたいとおもった。
posted by 深月 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月31日

『ジューゴ』上映会&トークショウ

1305発砲イベ.jpg2013.5.19(日)19:00〜 @シネマート六本木

TEAM 発砲・B・ZINが惜しまれつつも解散して、はや6年。
昨年の1月には同窓会と称してトークイベントがあったけど、今年はなんと!復活公演が行われることになったのだ。その前夜祭的なイベントとして、上映会&トークショウが行われることに。おかげでドリパスとかいうよく判らぬシステムに登録させられたわー。

当日は朝からミュシャ展で六本木ヒルズへ行き、夜には六本木交差点をちょっと渡ればイベント会場である映画館。なんてナイスなタイミング。
横浜からえっちら上京する身としては、いっぺんに済ませられて有り難い。交通費も莫迦にならないからねえ。
てなわけでお昼間はアートで眼と心を癒し、ついでにランチやスイーツで身を肥やし、日が傾く頃にはシネマートに到着☆
一日、いや一回限りの上映&イベントなので看板があるわけもなく、ポスターや貼紙もなく人影もまばらで、なんだか淋しいキモチ…。開演までは1時間半近くあるので、コンビニで買い物したり、持参した文庫本を読んだりしていた。

開演まであと30分になり、ロビーに人も増えてきたところで「座席指定券の引き換えがまだの方はこちらでどうぞー」という声が聞こえてハタと気づいた。
前売りでチケット購入済みでも、座席指定は別なんだということに。あれー!
慌ててカウンター前の列に並んだが、すでに席はうんと後ろかはじっこしか残っていないという。めっちゃ早く来てたのにー! ああ、がっくり…。

ま、まあいい。
気を取り直し、はじっこ寄りだけど前の方の席を確保。地下二階の会場へ突入☆
満席ではないにしろ、お客さんは8、9割ほど入っている模様。日曜の夜でしかも終演が22時ってのは、結構厳しい条件だとおもう。もうちょっと早ければ満席になったかもしれないのにね。

そして『ジューゴ』本編上映。
内容については6年前の記事(コチラ)を参照。
いやしかし、このブログ何年書いてるんだろうとおもっちゃったわよ。
もしかして記事が残ってるかなあと探したら…あった!
辿って行ったら、最初の記事は2005年の1月!…8年5ヶ月か…。その前もレンタル日記で書いてたしなー。歴史感じるわ。

閑話休題。
ひさしぶりにハッポウワールド堪能〜。
やっぱ面白いな、ハッポウ!
家でひとりで観るより、大きなスクリーンで大勢で観るってのは5倍くらい楽しい。
舞台を生で観る面白さが100としたら、映像で見るのは2だ。…と、某劇団の某Pは常々言っているけれども、それで比べたらビデオライブは10くらいかもしれないな。
6年前も面白かったとおもったんだけど、詳しいストーリーなんかはキレイさっぱり忘れていたので(笑)普通にワクワクしながら観ちゃった。

普通に一本お芝居を堪能した満足感があったので、客席の照明がついたときに「あっ、これからがイベントだったんだっけ」と、ちょっと儲けた気分になった。
15分ほどの休憩をはさんで、待ってましたのトークショウ!
解散は6年前だけど、去年の5月には『トーク・デ・ハッポウマニア』というイベントがあったので、実際(元)発砲メンバーの姿を見るのは1年ぶり。去年はさすがに感涙ってくらいの勢いでアガったアタシだが、この日は「わーん、久しぶり♪」て感じ。(どんな感じだよ)
くんじさんむっちゃんきださんくーやんは舞台もちょこちょこ観てるし。たっちゃんはテレビにも出てたし(『大奥』、『陽だまりの樹』)

でもやっぱり10人揃っているのを見るだけでも、なんだかとても嬉しい。
トークの内容は、もうすでにほとんど憶えてないけど…(っておい)
むっちゃんが相変わらずの天然さんで笑えたわー。すっごく気合い入れてオシャレしてきたのに、缶のリアルゴールド飲んでるし。しかも置くとこないからって脚に挟んだりとかもう…(ミニのワンピなのに!)
あ、そうそう、『ジューゴ』のクレジットで、“田口治”が“伊波銀次”になってたのを突っ込まれて、治ちゃん嫌がってたっけ。「定着しなかったよな〜」って言われてた(笑)
貞くんの司会進行で進められたトークだけど、ホント全然憶えてないや。
ネットで募集した質問がいくつか、だったはず…。
復活公演『ヒノダン』についての話題とかだったっけ?(ダメだアタシ。老化が激しい…)
最後にきださんが「もう一度観たい演目は何か」とお客さんに訊いて、全員でせーので答えることになり…やってみたら皆さんバラッバラで(笑)結局ほとんど聞き取れなかったというオチ。
あ、でもメンバーの皆からは『サンダーバーガー』やりたいって声が上がってたな。
くんじさんは『リーリーリー』って…これは別の質問だったかな? ともかく、この演目は旗揚げ公演で、ヒーローものじゃない作品だそう。それも気になるなー。

トークショウの時間は30分ほど。予定通り、ほぼ22時でおひらきになったのかな。
外に出ると雨がしとしと。折りたたみの傘を持ってて助かった。
雨は降っていても、もうすぐ始まる公演が楽しみでウキウキと帰途についたのであった。

TEAM発砲・B・ZIN
きだつよし/平野勲人/工藤順矢/小林愛/武藤晃子/西之園達大/森貞文則/田口治/福田千亜紀/大橋夢能
posted by 深月 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月04日

『サイレント・フェスタ』東京ハートブレイカーズ

1304SFesta.jpg2013.4.25(木) 19:30〜 @吉祥寺STAR PINE'S CAFE

きたっっ!!!
公演情報がドロップされた時点で驚喜した。
いやもうだって、粟根さんとみのちゃん、おっかーさんが、けにゅーと同じ板に乗るんだよ?
それを劇場じゃなく小さなライブハウスで、ちょう間近で拝めてしまう。なんという素晴らさ!
もちろんこんな機会、逃すわけにはいかない。
という訳で。早々にチケットを手配し、初日に駆けつけた。

THB(東京ハートブレイカーズの略ね)のオフィシャル先行チケットでとったので、整理番号も早め。前方の席を陣取ることができた。ふっふっふ。
スターパインズカフェは感じの良いライブハウスだけど、チャージのワンドリンクが一番安いものでも600円というのが辛い。そのかわりハイネケンは缶で貰える。(一般的なライブハウスでは、ドリンクチャージ500円で歴としたビールを出す店と、得体の知れぬ発泡酒の場合もある…)そしてフードはなかなかにおいしい。この日はなすカレーのピタパンサンドをいただいたが、やっぱりおいしかった。

ライブハウスではあるがお定まりの10分押しではなく、定刻をほんの少し過ぎて開演。
初っ端からライブシーンでスタート!
その瞬間からラストまで、途切れないドキワク感! おもしろかった〜。
毎回、東京ハートブレイカーズの舞台を待つ間は楽しみなのと心配なのがミックスされた気持ちだったりするんだけど、面子(キャスト&作・演出)を見て今回は大丈夫!と安心していたら…案の定というよりは、それ以上に素敵な仕上がりだったとおもう。

ちょっとびっくりしたのは、首藤さんが歌ってること。
初日の数日前に、芝居のススメ(調布FMのラジオボンバーという番組の1コーナー)でかかったのを聴いてはいたんだけど。番組内でもパーソナリティーの林あやさんに「歌ってますね!」と言われていた(^^;
何か吹っ切れたのかしらん。アポロボーイズの時も、コーラスとリーディングはしてたけど歌ってはいなかったのにね。池田さんあたりに背中を押されたのかも。と、想像してみる。
「芝居のススメ」はアーカイブ(コチラ)で聴くことが出来ます。しばらくしたら消されちゃうのでお早めに!

という訳で、首藤さん演じる「音也」は40過ぎても売れないロックバンド・マイナーズのボーカルという役。
おっかーさんこと岡田達也氏は、その弟「楽」。サラリーマンで、両親亡き後の大黒柱。
上山竜司くん演じる末っ子の「奏」は大学に入ったばかり。(この兄弟の歳の差って一体…)
突然奏が聴力を失い、絶望して自らの殻に閉じこもってしまう。
そんな奏をなんとか助けたい、思いを伝えたいと、2人の兄と友人たちが奔走する。そして…

まあストーリーはね、ベタなんだけども。
ベタなんだけど最高においしい。定番料理最強、みたいな。
そして小劇場界のそうそうたるキャストが、みな本当に楽しそうなのだ!
みのすけさん曰く「東京ハートブレイカーズの公演というのはね、首藤さんの誕生日祝いを、毎回、毎ステージ、やってるようなものなんだよ」と。
至言! よおっく判ってらっしゃる。
ステージ上で全員で、チカラいっぱいけにゅーを祝っていたよ。
みのちゃんのドラムが聴けて本当に嬉しい。叩いてる時の全開の笑顔は、残念ながら石川さんが被っちゃって見えなかったんだけれども。(座席とるときに気づかなかった〜。ドラマー好きのくせに大失態!)

そうそう、お席と言えば。
できるだけ真ん中で観たかったので、中央の通路際に陣取ったのだが。
これがかなーりおいしい場所であった。
もちろん、出演者が出捌けで使うんだろうなってくらいは予想できたけど、その通路の途中で演じるシーンなどもあって、ちょーーーーオトク♪
けにゅーやおっかーさんが数センチ横で〜〜〜!!!
しかも奏くんにちょびーーっと靴踏まれたし(笑)

はあ、ちょっと思い出しドキワクしちゃった。
でもホント良い舞台だったんで、是非とももう一回観たかったなあ。
千秋楽に参加した友人らによると、スタンディングで非常に盛り上がったとか。くくく…行きたかったよおーーう!(さすがに旅行中だったので諦めたよ…泣)
飛び道具だった曽世にぶっ飛んで、石川さんのアニキっぷりに惚れ直し、ハギーの女装に腹をよじれさせ(復活おめでとう!)、粟根さんの愛ある叱咤に涙し、髪を下ろした西山くんを二度見し(ベースかこいい!)、フツー男子の須貝くんにしばし気づかず、上山くんは2回目にしてやっと顔を憶え(感じのいいコじゃないか)、おっかーさんのロールアップには釈然としなかったけど、けにゅーの衣装はフツーに私服だろなあと確信したのであった。

いやー、ほさかようさん素晴らしい。
舞台とロックの融合っていう難しい業を、みごとにやってくれた。
無難なのはバンドもの。でないと、下手すればライブシーンと芝居の部分がブツ切りだったり。
『サイレント・フェスタ』は、バンドは出て来るけど「バンドもの」のお話ではない。でもちゃーんとお芝居とライブが馴染んでる。やはりうまい。
THBは、脚本と演出次第でうんとおもしろくできるんだってコトだよね。
次の誕生パーティが待ち遠しいわあ。

東京ハートブレイカーズ オフィシャルサイト
※上記サイト↑でDVD、CD、パンフの通販を受け付けている様です。要チェック!
posted by 深月 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月14日

生・松ケン体験、『遠い夏のゴッホ』

1302ゴッホ.jpg2013.2.7(木) 14:00〜 @赤坂ACTシアター

コアな松ケンファンではないけれど、映画『デスノート』でLというキャラクターにガツンとやられ、一時浮かれていたこともあるアタシ。
舞台ファンとしては、ちょっと観ておきたいじゃない、生・松ケン。
共演陣もなかなかいいし、後はお高いチケット代がねえ…と逡巡していたら。生協での割引販売があり、申し込んでみたら買えちゃった!
平日の昼間だからかもしれないけど、ラッキー♪ とばかりに喜んだのも束の間。チケ確保できたと判明したその日に、某オークションで半額以下でやりとりされていることを知る。
やられたーー。orz…。

つまり、あんまりチケット売れてないらしい。
なんと! ポンパレで半額チケットが出るくらい。
なんでだろう。脚本・演出が西田シャトナーさんだから?(失礼な)
続きを読む
posted by 深月 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月02日

初演よりパワーアップ!『モジョ ミキボー』再演

1301モジョミキ.jpg2013.01.31(木) 19:30〜 @下北沢OFF・OFFシアター

あの!モジョとミキボーが帰って来た!(そう。モジョ、ミキボーというのは名前なのだ)
文学座の浅野雅博・石橋徹郎、両氏の二人芝居。17人の登場人物をたったふたりで演じ分けるという、あのとんでもない作品が!
2010年5月の初演も観たけれど、やっぱりまた観てしまった。
浅野さんが好きと言いつつ、文学座やらアカデミックなものに及び腰なアタシ。なんと2012年には一度も拝見することなく…(涙)やっとのことで、ひさしぶりにご尊顔を拝する機会を得られたのであった。(チケットはイープラスの得チケで買ったけど!)

「再演だしなあ…」
と、例に漏れずアタシも躊躇しました。すみません!
でもやっぱ愛しの浅野さんが出るんだし、と。観に行って良かった〜。
前回公演から3年分老けたふたりがお待ちしてます、なんてどこかに書いてあったけど、全然そんなふうには見えなかったよ。…一番最初に出て来た瞬間は、やっぱりおっさんになったなあとおもったんだけど(^^;)芝居の中身は、かえってパワフルになっていた気がする。

再演も公演期間が終わったので、ネタバレ気にせずいくよーー♪


◇ものがたり(チラシより)
『明日に向かって撃て!』が公開された1970年のベルファスト。
映画の中のブッチとサンダンスに憧れるふたりの少年、モジョとミキボー。
異なる宗教の家庭に育ったふたりは出会い、越えてはならないと告げられていた橋を渡る。
ギャングの契りを交わし、大人たちの身勝手なルールなんかに従わず、異国オーストラリアの大地を夢見てひた走るが、その先にあったものは……。


◇再演に向けてのインタビュー!→演劇キック
◇PVもあります↓

続きを読む
posted by 深月 at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

『飛龍伝』ゴーチ・ブラザーズ プロデュース

1301飛龍伝.jpg2013.1.27(日) 12:00〜 @下北沢 本多劇場

うすうす感づいてはいたんだ。
中屋敷演出が、あんまり好みでないことに。
まず、キャラメルボックスと組んだ『ナツヤスミ語辞典』がダメだった。
Ustで放送されたシェイクスピアものも、数分で視るのをあきらめた。(映像が苦手ということもある。劇場でないと見続けられない体質なのだ)
しかし皮肉なことに、永島敬三くんに愛を感じ始めてしまった故『露出狂』(パルコプロデュース、作演・中屋敷さん)、『ときめきラビリンス』(永島くんの一人芝居、於・学習院のホール!)を観に行ってしまい、双方とも感想は「おもしろいとは思うけど下らなすぎてなんだこりゃ」。
いいかげんもうやめよう、とおもってたところに、なんと『飛龍伝』。
永島くんだけでなく、なんと多田くんが出演するというではないか。…くくく。ここはやはり、行かねばなるまい。

つかこうへいの舞台は、実際は観たこと無いんだけど…ちょっと苦手なんじゃないかしらとおもってた。
あのケレン味たっぷりの、大上段に構えたセリフまわしとか…。
中屋敷さんの演出とちょっと通ずるとこがあるかも、とおもってたらやはり、同じように感じる方がネット上にちらほら。
ということは、やはり今回の演目、アタシには無理かも…?!

という訳で、期待せずに足を運んだ『飛龍伝』。
案の定、すごかった。
ちょーーー早口でまくしたてるセリフは、最早半分は聞き取れない。
それでも構うものかという、それは若さ故の勢いなのか。(役者さんたちの平均年齢は25弱、なんと多田くんが最年長!キャラメルボックスの中では若手に入るのに、吃驚☆)
展開が強引で性急で、意味不明。それでも構うものかと言う、それは(以下略)
余りに訳判らん話なので、本当はどういう話なのか逆に気になる。小説か、戯曲になってるんだっけ…? でなきゃ映像作品でも観て確かめてみたい。

とか言って、つまらなかったとは言いませぬが。
ヒロインを演じた黒木華嬢は、なかなか魅力的な女優さん。声も良くてセリフが聞き取りやすい! ドブスがメガネを外すと超美人という設定なのだが、メガネをかけてたって可愛らしいので「お前みたいなブス」というセリフがちゃんちゃら可笑しかったわ。それさえもがネタなのかも?(笑)
各方面で絶賛されている山崎一平役の玉置玲央くんは、アタシには…???
それより断然、桂木役の彼の方が良かったな。役者さんの名前が判らないけど(公式サイト見ても、誰がどの役か不明)、とても印象的な男の子だった。ぜひまたどこかの舞台で見てみたい。

アタシにとって重要なのは多田くんと永島くんなのだが、ふたりとも思ったよりもチョイ役で、その点はガッカリ…。多田くんはまだ役名があって(早稲田の泊!)、お魚さんの可愛いダンスもあったけど(笑)、永島くんはほぼモブでしたわ。残念(;;

革命に関係する曲が劇中にいろいろ使われたんだけど、ほとんど知らない曲ばかりだった中、andymoriのズバリ“革命”が突如大音響で流れてびっくりした。…あの演目にはミスマッチだと思うけれど。
そう、60年代安保闘争のお話なんだけど、昭和の匂いはほとんどしなかったね。若い子たちがやってるんだから当然かもしれないけど、劇中でもiPhoneとかペットボトルとかが出て来て、わかっててわざと使ってるんだろうけど…やはりそのせいもあってあの当時のきな臭い匂いはしないんだとおもう。

褒めてんだか貶してんだかよくわからない文章になっちゃったけど、つまりは…部分的には楽しんだけれど、全体的に言うとよくわからなかった…ってことかな。お目当てのふたりを見るために行ったんだとおもうと、ちょっとチケット代は高かったな〜。
隣の女の子が途中泣いてて、アタシには「…え…?!」って気持ちだったけど。
感じ方は人それぞれとはいえ、驚いたわー。

『飛龍伝』公式サイト
posted by 深月 at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする