2013年06月30日

『ヘッダ・ガブラー』アトリエ・センターフォワード

performance_img_1s.jpg2013.6.13(木) 19:00〜 @渋谷ギャラリー LE DECO

有名なイプセンの戯曲…だということも知らず、ただ友人に誘われるまま観劇。彼女ご贔屓の井上裕朗氏が出演する、ということのみが私の持つ事前情報(^^;
ギャラリー LE DECOも初めて行った。
名前の通り本来はギャラリーなのだが、多目的に使われているらしい。実際、他の階では何らかの展示会が行われているようだった。
会場である5階の部屋は単なる雑居ビルの一室といった造りで、打ちっぱなしのコンクリートに真っ黒な塗装がしてあり、絵のないからっぽの額縁やミニチュアのピアノ、旧式な二丁の拳銃などが飾られている。部屋の半分がそのまま舞台で、もう半分はパイプ椅子を置いただけの簡単な客席だった。
黒いメイド服を着た小柄な女性が、座ったり歩き回ったりしながらアコーデオンを弾いていた。これが客入れのSE替わりか、なかなか粋な。

<物語>
それとは知らず、
移りゆく時代に彼女は飲み込まれた。
あたかも意志などなかったかのように。
高貴さは好奇の目にさらされ、
人間たちの矮小さや凡庸さは美への欲求を
渇望に変えていく。
誇り高き美しさ。
どうしようもない炎が彼女を取り囲み
自分のなかのどうしようもない炎に気づく。
意志はある。
将軍の娘・ヘッダ・ガブラーは
それを証明しなければならない。
(チラシより)

↑の文章を読んでもさっぱり意味が分からないが、とりあえず将軍の娘であるヘッダという美貌の女性が主人公だということだけは間違いない。はず。
120年も前の戯曲だし、当時のブルジョワ階級の生活とか考え方とかが判らないんで、もうなんとも言えないんだけど…ヘッダはめっちゃ厭な女だった(笑)
贅沢で見栄っ張りで傲慢で、鼻持ちならない美女。周りの人間を翻弄する。それでいてファム・ファタルといえるような力はなく、終始不機嫌だったという印象。
ヘッダ役の女優さんがすてきに美しく厭らしく好演。ひきこまれたわー。

ヘッダの夫、イェルゲン・テスマンがまた次期大学教授を約束された学者さんなんだけど、凡庸な超マザコン。口癖なのか、しょっちゅう「え?」て言うのが癇に障る(^^; 「〜〜じゃないか、え?」って感じの。
そしてものすごく鈍感なところもイラッとする。いや、そういうセリフだしそういう役なんだけどねーー。

そしてお目当ての井上さんが演じるのは、ヘッダの元カレにしてテスマンの教授の座を脅かす存在でもあるエイレルト・レーヴボルグ。(こう耳慣れないカタカナの名前が頻出&連呼されるとホント混乱する! こんなにややこしい名前なのに何故いちいちフルネーム…。途中まで誰がどれやら判らないまま観てたよ…)
やはり素敵な役者さんだなー。ほのかな色気があって。
そしてカッコいい役なのかといえば、決してそうではない。酒癖も女癖も悪くて身を持ち崩し、社会からドロップアウト。劇中では更生しかかったところで登場するが、結局は元の木阿弥で、ついには「ヘッダが望んだ美しい方法」ではない死に方をしてしまう。

ヘッダの同窓でテスマンの元カノでもあるミセス・エルヴステッドは、レーヴボルグと不倫。
彼の本の執筆を手伝い更生のきっかけをつくるのだが、レーヴボルグの失態とヘッダの奸計、そして自身の浅はかな行動ですべて台無しにしてしまう。

ブラック判事もヘッダの弱みを握って言い寄るし、こうして見るとどの人物もヤな奴か愚かな奴で、いい人とか素敵な人がひとりもいない…。
アンハッピーだし重苦しいし、意味の分からない部分も多い。好きな話ではないのに、見応えがあっておもしろかった。
見終わった後も何だか気になって、ネットであれこれ調べて、色んな文章を読みまくった。アタシが知らなかっただけど、頻繁に上演されている戯曲だということも知った。(ホントにものを知らないアタシ。。)
なるほどと思える解説や、それは違うんじゃないの?って思える評論もあった。
でもこれだけ読んでもまったく判らないのは、メイドのベルテの存在。
狂言回しなのかとおもったが、特にストーリーの進行に関わる訳でもなく、なんの為に存在するのかよく判らなかった。
ベルテが冒頭で言うセリフ「人はそんなことはしないものだ」というのは、最後にヘッダが自殺したあとに言う言葉だった。このセリフの意味もよく判らない。
実際の戯曲ではどういう風にかかれているのだろうか。戯曲を読んだ上で、もう一度舞台を観てみたいとおもった。
posted by 深月 at 18:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月31日

『ジューゴ』上映会&トークショウ

1305発砲イベ.jpg2013.5.19(日)19:00〜 @シネマート六本木

TEAM 発砲・B・ZINが惜しまれつつも解散して、はや6年。
昨年の1月には同窓会と称してトークイベントがあったけど、今年はなんと!復活公演が行われることになったのだ。その前夜祭的なイベントとして、上映会&トークショウが行われることに。おかげでドリパスとかいうよく判らぬシステムに登録させられたわー。

当日は朝からミュシャ展で六本木ヒルズへ行き、夜には六本木交差点をちょっと渡ればイベント会場である映画館。なんてナイスなタイミング。
横浜からえっちら上京する身としては、いっぺんに済ませられて有り難い。交通費も莫迦にならないからねえ。
てなわけでお昼間はアートで眼と心を癒し、ついでにランチやスイーツで身を肥やし、日が傾く頃にはシネマートに到着☆
一日、いや一回限りの上映&イベントなので看板があるわけもなく、ポスターや貼紙もなく人影もまばらで、なんだか淋しいキモチ…。開演までは1時間半近くあるので、コンビニで買い物したり、持参した文庫本を読んだりしていた。

開演まであと30分になり、ロビーに人も増えてきたところで「座席指定券の引き換えがまだの方はこちらでどうぞー」という声が聞こえてハタと気づいた。
前売りでチケット購入済みでも、座席指定は別なんだということに。あれー!
慌ててカウンター前の列に並んだが、すでに席はうんと後ろかはじっこしか残っていないという。めっちゃ早く来てたのにー! ああ、がっくり…。

ま、まあいい。
気を取り直し、はじっこ寄りだけど前の方の席を確保。地下二階の会場へ突入☆
満席ではないにしろ、お客さんは8、9割ほど入っている模様。日曜の夜でしかも終演が22時ってのは、結構厳しい条件だとおもう。もうちょっと早ければ満席になったかもしれないのにね。

そして『ジューゴ』本編上映。
内容については6年前の記事(コチラ)を参照。
いやしかし、このブログ何年書いてるんだろうとおもっちゃったわよ。
もしかして記事が残ってるかなあと探したら…あった!
辿って行ったら、最初の記事は2005年の1月!…8年5ヶ月か…。その前もレンタル日記で書いてたしなー。歴史感じるわ。

閑話休題。
ひさしぶりにハッポウワールド堪能〜。
やっぱ面白いな、ハッポウ!
家でひとりで観るより、大きなスクリーンで大勢で観るってのは5倍くらい楽しい。
舞台を生で観る面白さが100としたら、映像で見るのは2だ。…と、某劇団の某Pは常々言っているけれども、それで比べたらビデオライブは10くらいかもしれないな。
6年前も面白かったとおもったんだけど、詳しいストーリーなんかはキレイさっぱり忘れていたので(笑)普通にワクワクしながら観ちゃった。

普通に一本お芝居を堪能した満足感があったので、客席の照明がついたときに「あっ、これからがイベントだったんだっけ」と、ちょっと儲けた気分になった。
15分ほどの休憩をはさんで、待ってましたのトークショウ!
解散は6年前だけど、去年の5月には『トーク・デ・ハッポウマニア』というイベントがあったので、実際(元)発砲メンバーの姿を見るのは1年ぶり。去年はさすがに感涙ってくらいの勢いでアガったアタシだが、この日は「わーん、久しぶり♪」て感じ。(どんな感じだよ)
くんじさんむっちゃんきださんくーやんは舞台もちょこちょこ観てるし。たっちゃんはテレビにも出てたし(『大奥』、『陽だまりの樹』)

でもやっぱり10人揃っているのを見るだけでも、なんだかとても嬉しい。
トークの内容は、もうすでにほとんど憶えてないけど…(っておい)
むっちゃんが相変わらずの天然さんで笑えたわー。すっごく気合い入れてオシャレしてきたのに、缶のリアルゴールド飲んでるし。しかも置くとこないからって脚に挟んだりとかもう…(ミニのワンピなのに!)
あ、そうそう、『ジューゴ』のクレジットで、“田口治”が“伊波銀次”になってたのを突っ込まれて、治ちゃん嫌がってたっけ。「定着しなかったよな〜」って言われてた(笑)
貞くんの司会進行で進められたトークだけど、ホント全然憶えてないや。
ネットで募集した質問がいくつか、だったはず…。
復活公演『ヒノダン』についての話題とかだったっけ?(ダメだアタシ。老化が激しい…)
最後にきださんが「もう一度観たい演目は何か」とお客さんに訊いて、全員でせーので答えることになり…やってみたら皆さんバラッバラで(笑)結局ほとんど聞き取れなかったというオチ。
あ、でもメンバーの皆からは『サンダーバーガー』やりたいって声が上がってたな。
くんじさんは『リーリーリー』って…これは別の質問だったかな? ともかく、この演目は旗揚げ公演で、ヒーローものじゃない作品だそう。それも気になるなー。

トークショウの時間は30分ほど。予定通り、ほぼ22時でおひらきになったのかな。
外に出ると雨がしとしと。折りたたみの傘を持ってて助かった。
雨は降っていても、もうすぐ始まる公演が楽しみでウキウキと帰途についたのであった。

TEAM発砲・B・ZIN
きだつよし/平野勲人/工藤順矢/小林愛/武藤晃子/西之園達大/森貞文則/田口治/福田千亜紀/大橋夢能
posted by 深月 at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月04日

『サイレント・フェスタ』東京ハートブレイカーズ

1304SFesta.jpg2013.4.25(木) 19:30〜 @吉祥寺STAR PINE'S CAFE

きたっっ!!!
公演情報がドロップされた時点で驚喜した。
いやもうだって、粟根さんとみのちゃん、おっかーさんが、けにゅーと同じ板に乗るんだよ?
それを劇場じゃなく小さなライブハウスで、ちょう間近で拝めてしまう。なんという素晴らさ!
もちろんこんな機会、逃すわけにはいかない。
という訳で。早々にチケットを手配し、初日に駆けつけた。

THB(東京ハートブレイカーズの略ね)のオフィシャル先行チケットでとったので、整理番号も早め。前方の席を陣取ることができた。ふっふっふ。
スターパインズカフェは感じの良いライブハウスだけど、チャージのワンドリンクが一番安いものでも600円というのが辛い。そのかわりハイネケンは缶で貰える。(一般的なライブハウスでは、ドリンクチャージ500円で歴としたビールを出す店と、得体の知れぬ発泡酒の場合もある…)そしてフードはなかなかにおいしい。この日はなすカレーのピタパンサンドをいただいたが、やっぱりおいしかった。

ライブハウスではあるがお定まりの10分押しではなく、定刻をほんの少し過ぎて開演。
初っ端からライブシーンでスタート!
その瞬間からラストまで、途切れないドキワク感! おもしろかった〜。
毎回、東京ハートブレイカーズの舞台を待つ間は楽しみなのと心配なのがミックスされた気持ちだったりするんだけど、面子(キャスト&作・演出)を見て今回は大丈夫!と安心していたら…案の定というよりは、それ以上に素敵な仕上がりだったとおもう。

ちょっとびっくりしたのは、首藤さんが歌ってること。
初日の数日前に、芝居のススメ(調布FMのラジオボンバーという番組の1コーナー)でかかったのを聴いてはいたんだけど。番組内でもパーソナリティーの林あやさんに「歌ってますね!」と言われていた(^^;
何か吹っ切れたのかしらん。アポロボーイズの時も、コーラスとリーディングはしてたけど歌ってはいなかったのにね。池田さんあたりに背中を押されたのかも。と、想像してみる。
「芝居のススメ」はアーカイブ(コチラ)で聴くことが出来ます。しばらくしたら消されちゃうのでお早めに!

という訳で、首藤さん演じる「音也」は40過ぎても売れないロックバンド・マイナーズのボーカルという役。
おっかーさんこと岡田達也氏は、その弟「楽」。サラリーマンで、両親亡き後の大黒柱。
上山竜司くん演じる末っ子の「奏」は大学に入ったばかり。(この兄弟の歳の差って一体…)
突然奏が聴力を失い、絶望して自らの殻に閉じこもってしまう。
そんな奏をなんとか助けたい、思いを伝えたいと、2人の兄と友人たちが奔走する。そして…

まあストーリーはね、ベタなんだけども。
ベタなんだけど最高においしい。定番料理最強、みたいな。
そして小劇場界のそうそうたるキャストが、みな本当に楽しそうなのだ!
みのすけさん曰く「東京ハートブレイカーズの公演というのはね、首藤さんの誕生日祝いを、毎回、毎ステージ、やってるようなものなんだよ」と。
至言! よおっく判ってらっしゃる。
ステージ上で全員で、チカラいっぱいけにゅーを祝っていたよ。
みのちゃんのドラムが聴けて本当に嬉しい。叩いてる時の全開の笑顔は、残念ながら石川さんが被っちゃって見えなかったんだけれども。(座席とるときに気づかなかった〜。ドラマー好きのくせに大失態!)

そうそう、お席と言えば。
できるだけ真ん中で観たかったので、中央の通路際に陣取ったのだが。
これがかなーりおいしい場所であった。
もちろん、出演者が出捌けで使うんだろうなってくらいは予想できたけど、その通路の途中で演じるシーンなどもあって、ちょーーーーオトク♪
けにゅーやおっかーさんが数センチ横で〜〜〜!!!
しかも奏くんにちょびーーっと靴踏まれたし(笑)

はあ、ちょっと思い出しドキワクしちゃった。
でもホント良い舞台だったんで、是非とももう一回観たかったなあ。
千秋楽に参加した友人らによると、スタンディングで非常に盛り上がったとか。くくく…行きたかったよおーーう!(さすがに旅行中だったので諦めたよ…泣)
飛び道具だった曽世にぶっ飛んで、石川さんのアニキっぷりに惚れ直し、ハギーの女装に腹をよじれさせ(復活おめでとう!)、粟根さんの愛ある叱咤に涙し、髪を下ろした西山くんを二度見し(ベースかこいい!)、フツー男子の須貝くんにしばし気づかず、上山くんは2回目にしてやっと顔を憶え(感じのいいコじゃないか)、おっかーさんのロールアップには釈然としなかったけど、けにゅーの衣装はフツーに私服だろなあと確信したのであった。

いやー、ほさかようさん素晴らしい。
舞台とロックの融合っていう難しい業を、みごとにやってくれた。
無難なのはバンドもの。でないと、下手すればライブシーンと芝居の部分がブツ切りだったり。
『サイレント・フェスタ』は、バンドは出て来るけど「バンドもの」のお話ではない。でもちゃーんとお芝居とライブが馴染んでる。やはりうまい。
THBは、脚本と演出次第でうんとおもしろくできるんだってコトだよね。
次の誕生パーティが待ち遠しいわあ。

東京ハートブレイカーズ オフィシャルサイト
※上記サイト↑でDVD、CD、パンフの通販を受け付けている様です。要チェック!
posted by 深月 at 21:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月14日

生・松ケン体験、『遠い夏のゴッホ』

1302ゴッホ.jpg2013.2.7(木) 14:00〜 @赤坂ACTシアター

コアな松ケンファンではないけれど、映画『デスノート』でLというキャラクターにガツンとやられ、一時浮かれていたこともあるアタシ。
舞台ファンとしては、ちょっと観ておきたいじゃない、生・松ケン。
共演陣もなかなかいいし、後はお高いチケット代がねえ…と逡巡していたら。生協での割引販売があり、申し込んでみたら買えちゃった!
平日の昼間だからかもしれないけど、ラッキー♪ とばかりに喜んだのも束の間。チケ確保できたと判明したその日に、某オークションで半額以下でやりとりされていることを知る。
やられたーー。orz…。

つまり、あんまりチケット売れてないらしい。
なんと! ポンパレで半額チケットが出るくらい。
なんでだろう。脚本・演出が西田シャトナーさんだから?(失礼な)
続きを読む
posted by 深月 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月02日

初演よりパワーアップ!『モジョ ミキボー』再演

1301モジョミキ.jpg2013.01.31(木) 19:30〜 @下北沢OFF・OFFシアター

あの!モジョとミキボーが帰って来た!(そう。モジョ、ミキボーというのは名前なのだ)
文学座の浅野雅博・石橋徹郎、両氏の二人芝居。17人の登場人物をたったふたりで演じ分けるという、あのとんでもない作品が!
2010年5月の初演も観たけれど、やっぱりまた観てしまった。
浅野さんが好きと言いつつ、文学座やらアカデミックなものに及び腰なアタシ。なんと2012年には一度も拝見することなく…(涙)やっとのことで、ひさしぶりにご尊顔を拝する機会を得られたのであった。(チケットはイープラスの得チケで買ったけど!)

「再演だしなあ…」
と、例に漏れずアタシも躊躇しました。すみません!
でもやっぱ愛しの浅野さんが出るんだし、と。観に行って良かった〜。
前回公演から3年分老けたふたりがお待ちしてます、なんてどこかに書いてあったけど、全然そんなふうには見えなかったよ。…一番最初に出て来た瞬間は、やっぱりおっさんになったなあとおもったんだけど(^^;)芝居の中身は、かえってパワフルになっていた気がする。

再演も公演期間が終わったので、ネタバレ気にせずいくよーー♪


◇ものがたり(チラシより)
『明日に向かって撃て!』が公開された1970年のベルファスト。
映画の中のブッチとサンダンスに憧れるふたりの少年、モジョとミキボー。
異なる宗教の家庭に育ったふたりは出会い、越えてはならないと告げられていた橋を渡る。
ギャングの契りを交わし、大人たちの身勝手なルールなんかに従わず、異国オーストラリアの大地を夢見てひた走るが、その先にあったものは……。


◇再演に向けてのインタビュー!→演劇キック
◇PVもあります↓

続きを読む
posted by 深月 at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月08日

『飛龍伝』ゴーチ・ブラザーズ プロデュース

1301飛龍伝.jpg2013.1.27(日) 12:00〜 @下北沢 本多劇場

うすうす感づいてはいたんだ。
中屋敷演出が、あんまり好みでないことに。
まず、キャラメルボックスと組んだ『ナツヤスミ語辞典』がダメだった。
Ustで放送されたシェイクスピアものも、数分で視るのをあきらめた。(映像が苦手ということもある。劇場でないと見続けられない体質なのだ)
しかし皮肉なことに、永島敬三くんに愛を感じ始めてしまった故『露出狂』(パルコプロデュース、作演・中屋敷さん)、『ときめきラビリンス』(永島くんの一人芝居、於・学習院のホール!)を観に行ってしまい、双方とも感想は「おもしろいとは思うけど下らなすぎてなんだこりゃ」。
いいかげんもうやめよう、とおもってたところに、なんと『飛龍伝』。
永島くんだけでなく、なんと多田くんが出演するというではないか。…くくく。ここはやはり、行かねばなるまい。

つかこうへいの舞台は、実際は観たこと無いんだけど…ちょっと苦手なんじゃないかしらとおもってた。
あのケレン味たっぷりの、大上段に構えたセリフまわしとか…。
中屋敷さんの演出とちょっと通ずるとこがあるかも、とおもってたらやはり、同じように感じる方がネット上にちらほら。
ということは、やはり今回の演目、アタシには無理かも…?!

という訳で、期待せずに足を運んだ『飛龍伝』。
案の定、すごかった。
ちょーーー早口でまくしたてるセリフは、最早半分は聞き取れない。
それでも構うものかという、それは若さ故の勢いなのか。(役者さんたちの平均年齢は25弱、なんと多田くんが最年長!キャラメルボックスの中では若手に入るのに、吃驚☆)
展開が強引で性急で、意味不明。それでも構うものかと言う、それは(以下略)
余りに訳判らん話なので、本当はどういう話なのか逆に気になる。小説か、戯曲になってるんだっけ…? でなきゃ映像作品でも観て確かめてみたい。

とか言って、つまらなかったとは言いませぬが。
ヒロインを演じた黒木華嬢は、なかなか魅力的な女優さん。声も良くてセリフが聞き取りやすい! ドブスがメガネを外すと超美人という設定なのだが、メガネをかけてたって可愛らしいので「お前みたいなブス」というセリフがちゃんちゃら可笑しかったわ。それさえもがネタなのかも?(笑)
各方面で絶賛されている山崎一平役の玉置玲央くんは、アタシには…???
それより断然、桂木役の彼の方が良かったな。役者さんの名前が判らないけど(公式サイト見ても、誰がどの役か不明)、とても印象的な男の子だった。ぜひまたどこかの舞台で見てみたい。

アタシにとって重要なのは多田くんと永島くんなのだが、ふたりとも思ったよりもチョイ役で、その点はガッカリ…。多田くんはまだ役名があって(早稲田の泊!)、お魚さんの可愛いダンスもあったけど(笑)、永島くんはほぼモブでしたわ。残念(;;

革命に関係する曲が劇中にいろいろ使われたんだけど、ほとんど知らない曲ばかりだった中、andymoriのズバリ“革命”が突如大音響で流れてびっくりした。…あの演目にはミスマッチだと思うけれど。
そう、60年代安保闘争のお話なんだけど、昭和の匂いはほとんどしなかったね。若い子たちがやってるんだから当然かもしれないけど、劇中でもiPhoneとかペットボトルとかが出て来て、わかっててわざと使ってるんだろうけど…やはりそのせいもあってあの当時のきな臭い匂いはしないんだとおもう。

褒めてんだか貶してんだかよくわからない文章になっちゃったけど、つまりは…部分的には楽しんだけれど、全体的に言うとよくわからなかった…ってことかな。お目当てのふたりを見るために行ったんだとおもうと、ちょっとチケット代は高かったな〜。
隣の女の子が途中泣いてて、アタシには「…え…?!」って気持ちだったけど。
感じ方は人それぞれとはいえ、驚いたわー。

『飛龍伝』公式サイト
posted by 深月 at 04:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月03日

『世界を終えるための、会議』タカハ劇団

タカハ9.jpg2013.1.26(土) 14:00〜 @下北沢駅前劇場
『世界を終えるための、アイ』17:00〜

2演目のセット券で観賞。
『世界を終えるための、アイ』は、『世界を終えるための、会議』の世界を別の側面から描いた一人芝居だという。公演期間中に、たった1回だけ上演された。
実際は『アイ』の方が先に、去年の11月に上演されたものらしい。


タカハ劇団は『モロトフカクテル』以来、2回目の観劇。もう3年半も経ってるとは。
あの時はキャラメルの畑中くん、扉座の有馬さんを目当てに観たのだった。
懐古趣味を感じた『モロトフカクテル』とは打って変わって現代(近未来?)をシニカルに描いた今作。でもまったく違う作風というのでもなく…。


いつもの駅前劇場とはちょっと変わった設えになっていて、客席が向かい合わせに2面あり、あいだに細長い舞台がある。白一色の立方体(直方体?)がランダムに積まれたシンプルなセット。
私が到着したのは開演の15分ほど前だったが、すでに数人のキャストが舞台に出ていて、ぼんやり座っていたりオセロをしたりと三々五々。
向こう側の席の人は舞台を通らなくてはならず、お客さんとうろついていたキャストさんがふと鉢合わせになり、微妙な空気になったりして(^^;




公演も終わったので、ネタバレ気にせず書きますよ。
posted by 深月 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月10日

『眠れない羊』ライズ・プロデュース

1212眠れない羊.jpg2012.12.08(土) 13:00〜 @中野ウエストエンドスタジオ

作演出のほさかよう氏は最近気になっているし、キャラメルボックスからは鍛冶本くん、クロムモリブデンからは森下くん、それにナイロン100℃の廣川さんが出演というので観に行くことにした。
以下、公式サイトからの引用の<story>↓

主が事故で亡くなってから一年────

森の中に佇む屋敷には、生前彼に仕えていた従順で忠実な執事達が集まっていた。
主を偲び、厳かに夜会が開かれる。
屋敷での思い出を語り合いながら、静かに夜が更けていく。
しかし、梟が鳴く頃、紅茶を注ぎながら一人の執事が言った。

「ご主人様は、殺されて当然の方でございました」

こぼれた紅茶の染みはテーブルクロスに広がり、足元を濡らし、やがてそれぞれが抱える秘密と共にゆっくりと屋敷を沈めていく…


『眠れない羊』公式サイト


なんか、噂?によると執事姿のイケメンがよりどりみどりで出て来るらしい。なんだその腐女子に迎合したようなイカニモな絵面!恥ずかしいじゃん、観に行くの〜〜。しかもアタシの鬼門、スタジオ○イフが噛んでいるとは…。
でもでも、ほさかさんだし、大丈夫なはず!

チケットはwebで予約。支払い方法が2通り選べるのだが、それぞれ手数料がいくらかが明記されておらず、判らないまま予約完了。そのあとに手数料いくらを合計した額を口座に振り込めとのメールが…。手数料がかかるならかかると先に言ってよ〜。
結局はメールして支払い方法を変更してもらいましたよ。振込でもチケット当日渡しなら手数料不要とかにしてくれてもいいのにな。

さて、ものすっごい久しぶりの中野ウエストエンドスタジオ。もしかして、2、3年ぶりかも?しかも2回目に行った時には、時間ギリギリなのに迷っちゃってかなり焦った記憶が…。
観劇友達のMさんと日にちは合わせたけど、彼女は最寄りの新井薬師前から行くというので、自分ひとりで中野からたどり着かねばならぬ。
…なのに地図を写メってくるのを忘れ、電車移動中に携帯で検索するもまったくみつからず。
アタシの携帯は、飽くまで携帯電話。スマートフォンではないのだ。
しかし、どなたかのブログで中野駅からの道のりを説明してくれている文章を発見、なんとかこと無きを得たのであった。ありがとう、全然知らない役者さん!

開演10分ほど前に劇場到着、チケットの清算を済ませ中に入ると…おおお、なんだか客層がいつもと違う!
女子率が高いのは判っていたけど、年齢層もなかなか高い。ヒトのことは言えませんが(^^;
逆にほんのわずかの男性は、お若い方が多いようだ。出演者のお友達とかかなあ。
客席はほぼ埋まっていたけれど、真ん中あたりの観やすそうな位置に空席をみつけて座った。
おー、ナイスポジション!段差があるので前列の人が被らず、舞台全体が見渡せる♪
けどめちゃめちゃ狭いわー。両隣の人と肩でおしっくらしているみたい。上半身を斜めにして左肩は左隣の人の前に、右肩は右隣の人の後ろにまわして、なんとか居場所をキープ。ひー。
そんなこんなで落ち着かないけど、4、5分押しで開演────。


やはりほさかさん、アタシの不安は杞憂に終わったよ。良かった。
なかなか面白かったわー。
ミステリーのようでコメディ、ヒューマンドラマかとおもえばサスペンス…。最後ダークな終り方なのかと思ったら、ふわっとあたたかくなって終幕。ほっとした。

でもってほんのちょびっとBLもありーので盛りだくさん(笑)
しかもそのBL担当がまさかの森下くんで受けたーーー!ばっちりちゅーしちゃってたし☆
かじもんはキャラメルにいる時と同じ扱いでさらに笑えた。ジッとしてればイケメンなのに、何故か下っ端キャラのかじもん。
なんと言っても廣川さんね。お茶目なおじさま執事、燕尾服もよくお似合い。けどラストの山場はすごかったー。迫力!

ご主人様の席に誰かが座る度、その役者が後ろ姿で「ご主人様」を演じるという演出もおもしろかった。これは試されるよねー。やっぱり廣川さんがピカイチだったけど、意外に最後のピザ屋くんの「ごめん」が…良かった。ぐっとくるシーンだったしね。

今回初見の役者さんで、コレは!と響く人はいなかったなあ。別にアタシは燕尾服萌えや執事萌えとは無縁らしい(笑)
でも後々違う舞台や役でずっきゅん☆とくることはあるから、まだわからないけど。何せ今こんなにハマってるまーくん(堺雅人)も、10年以上前『VAMP SHOW』で観たはずなのにおもいっきりスルーしてたからねえ。ははは。


終演後はMさんと感想などを語りながら中野駅へと向かう。
途中にある有名な飴屋さん、「パパブブレ」に寄ってみた。ウエストエンドスタジオに来ることがあったら絶対行こうとおもってたのに、なかなか機会がなくて何年も経ってしまった。
噂通りすっごく可愛くてキレイなキャンディたち。それと巨大な丸太状態の飴を3人がかりで丸めて伸ばして伸ばーしてカットするパフォーマンス!土曜日の昼下がり、ちいさなお店は人で一杯。
どれか少し買って行こうかとおもっていたんだけど、高ーい!しかも人が多くて気持ちが削がれ、そのまま出てきてしまった。ま、もしまた来ることがあれば…(^^;

と、店を出たすぐとなりが新しいケーキ屋さん「Paris Gourmand,et vous.?」。
つい入ってしまい、つい購入してしまった。やはり飴よりケーキが好きだ。パイナップルのタルトとオペラ、帰っておうちでいただきました。甘さ控えめでおいしうございました。3つくらいぺろっといけそうなくらい…。

その後、ふたりともお昼を食べていなかったので軽く食べようということで、ピザ屋「NAPOLI」に入る。
ハッピータイム(15〜20時)は、なんとピザが全て500円!ビール・グラスワインが300円!安い!
夕飯まで時間がないので、ふたりでピザ「モルタデッラ」一枚とビールをそれぞれ一杯ずついただき、お会計は1100円。つまりひとり550円。やっすー!
その前日に赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットで飲んだワインのソーダ割りが700円だったことを考えると…腹が立ってくるわ〜(爆)

芝居も面白かったし、ケーキもピザもおいしくて満足な中野トリップでありました。
(帰宅した瞬間に玄関で赤ワイン落として割って、泣きそうになったのをさっ引いてもまだプラスが残るくらいにね…)
posted by 深月 at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月02日

『無伴奏ソナタ』キャラメルボックス

120529_134920.jpg2012.5.29(火)14:00〜 @グローブ座
2012.5.30(水)14:00〜 @グローブ座

みなさま、こんにちは、こんばんは、おはようございます。

最近インプットばかりが忙しい深月であります。
いいかげんブログに書くことが溜まっていくばかりなんですが、毎日夕飯時に晩酌しつつ「あー、書かなくちゃ。書かなくちゃ。あしたこそ」と毎日思っている訳でして(笑)
でもきょうは、アウトプットしないと脳みそから何かがはみ出そうになってるんで、吐き出しますよー!
珍しくも(苦笑)、キャラメルボックスの演目にやられちまってるのよ…

実際アタシのキャラメル歴はなかなかに長い。
初キャラメルは、1994年の4月14日。自分の誕生日に観た『アローン・アゲイン』だ。
ソレ以来、ほぼ毎公演観劇しているキャラメラー(?)となったのだ(全公演じゃないところが痛恨)。
しかし。2000年前後にピークを迎えたキャラメル熱は、最近すっかりふんわりぬるくなってしまい、惰性のように「とりあえず観る」ような感じがあった。何を観てもある程度の面白さはあったし、安心して観られたんだけど…。
「好きなんだけどちょっと物足りない」「楽しいんだけど、観た後にあんまり残らない」という演目が多かったのだ。これは自分が歳をとったからか、それとも…?

そんな私が、『容疑者Xの献身』の再演にズシンときた。初演よりもなぜか響いた気がする。こういう感じはキャラメルではひさしぶりに感じるものだった。
そして今度は『容疑者〜』と平行して上演された『無伴奏ソナタ』に、完全に鷲掴みにされたのだ。
初日(25日)のチケットを取っていたのだが、その日はライブと重なってしまい、劇団に電話して29日のマチネに振り替えてもらった(こういうことを普通にしてくれるのがすごいよね、この劇団は!)。
29日に観劇し、ガツンとつかまれてしまい…もう一度観たくてたまらず、翌日30日のマチネ(東京千秋楽!)に急遽当日券で飛び込んだ。あー、ホント初日に観たかったなあ〜。そしたらもう1回観られたかもしれないのに!


『無伴奏ソナタ』は同名のSF小説が原作。
オースン・スコット・カードというアメリカの作家の作品で、わずか30ページの短編だ。
本オタクの友人が原作本を持っていたので事前に借りて読んだけど、本当に短くてサクッと読めて、お話としてはいかにもSFっぽい近未来の「管理社会」もの。
読み終わってまずおもったのは、「これをどうやって舞台化するんだろう?」ということ。
小説として、作品自体にはさほど面白いとはおもわなかったようだ。ふうん、くらいの感覚で。
だけど作・演出の成井さんは原作ものを料理するのがうまい。もちろん舞台の出来に不安などなかった。

が。
ここまで…!
予想を軽やかに超えるほどの出来とは。

いやもちろん「共感できなかった」とか「残念だった」とかいう感想もあったけど(←散々ネットで検索して読みまくった)そういうのは本当にわずか。ほとんどが大絶賛。感動、号泣、鳥肌立った、などなど。(でも実際、号泣してる人なんかひとりもいなかったけど〜。※号泣=大声を上げて泣く)


とりあえずあらすじをば。
※注意!この先ネタバレ有り。しかも長文!



ネタバレでも続き、読む?
posted by 深月 at 18:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月27日

『深海のカンパネルラ』空想組曲

深海のカンパネルラ.jpg2012.4.17(火) 14:00開演 @赤坂RED/THEATER

友人のオススメでもあり、キャラメルボックスの多田くんが出るということもありで観てきたよー。
空想組曲とは、作・演出である、ほさかよう氏のプロデュースユニットらしい。
ほさかさんの名前はよく聞くけど、その作品は…観たことあったっけ?と調べてみたら、むーとぴあの第一回公演の『この世界にはない音楽』を書いたのが彼でした。そっかー。

初日から3日目、平日の昼公演というのにほぼ満席。
土日は完売しているというからすごい。
評判もよろしいようで、ちょいと楽しみにしてでかけたものである。


<STORY>
「絶対に引き返さない」
決意と闇を胸に少年はカンパネルラとともに銀河鉄道に乗り込んだ。
だけど誰も教えてくれなかった。
幸せの難しさも、永遠のおそろしさもーー。

<CAST>
ジョバンニ/りく:多田直人(演劇集団キャラメルボックス)
カンパネルラ/けんじ:篤海
タウリン/まもる:鶴町憲
ルピー/たくみ:二瓶拓也(花組芝居)
くらげ/みかげ:渡邊とかげ(クロムモリブデン)
コルヌ/しの:上田理絵
ザネリ/柴実:石黒圭一郎(ゲキバカ)
黒蜜星の乙女/黒上:牛水里美(黒色綺譚カナリア派)
魚座の女王/魚心先生:小玉久仁子(ホチキス)
サクレット/佐渡:内山正則
ひみか(姉)/生物の先生:川田希
車掌/さとし(父):古川悦史
先生:中田顕史郎


公演も終了したので、ネタバレ気にせず行くよん。
チラシのイラストが幻想的で美しく、またタイトルからして雰囲気満点だし。
舞台のセットや照明なども、そういうイメージ通りに仕上がっていてキレイだった。

モチーフになっている、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読んだのは30年以上前(!!)で、はっきりとは憶えていない。
印象にあるのは、話の途中で「この部分は原稿紛失」とか何とかって書いてあったりして、そんな不完全なものを出版していいの?!と子ども心におどろいたことばかり。
あとは、ますむらひろしのアニメーション映画を断片的に観た記憶…。

エッセンスとして使われてるくらいかな、とおもって観てみたら、がっつりと「銀鉄」ベースになっている物語で。もっとちゃんと読んでおきゃよかったかな、いや、機会があったらまた読み返そうかとおもったり。
主人公「りく」が、親友「けんじ」の死を受け入れられず、自分をジョバンニ、けんじをカンパネルラにあてはめて、現実から逃避し物語の中に引きこもってしまう。
友人の死、という重い題材の悲しいお話だった。

悲しい話ではあるけれど、前半はコミカルで笑わせるシーンも多かった。
その分、後半がまた重く感じるのかもしれない。
私としては、魚座の女王あたりの濃ゆーい笑いはちょっときつすぎて、もう少しさらっとできなかったのだろうかとおもうんだけど…。
や、女優さんは素敵だったけどもね。女王よりスーパーのおばちゃんの方が好きだな。
実際、上演時間が130分か135分、やっぱちょっと長過ぎたもの。20分は削ってほしいところ。

気づいてみると、主人公の「りく」、多田くんは、舞台に出ずっぱりだった。
一度も引っ込むところがなかったんじゃないかな。
トイレにも行けないし、水も飲めない。ハードだ…!
でもお陰で多田くんの姿を堪能できたんだけれど。「悪い顔」もしっかり見届けた!(笑)
「けんじ」役の篤海くん、とっても綺麗なお顔のイケメンさん。なぜかそういうタイプに食指が動かぬアタシ…(^^;
ふたりがサンシャインシティで出くわし、やいのやいのじゃれ合う回想シーンが切なくもかわいらしくて良かった。星オタクのイケメンと、魚オタクの偽イケメン(笑)

なんだかんだ言ったけど、ラストはしゅんっと洟をすすったりなんかして。
役者さんはみんな粒よりだし、これはおいしいかもしれない。空想組曲。
あー、気になる芝居が全部見られる身分になりたいわあ。

劇団の公演サイト
posted by 深月 at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月19日

『HIDE AND SEEK』パラドックス定数

120414パラ定.jpg2012.4.14(土) 15:00の回 @三鷹市芸術文化センター 星のホール

氷雨そぼ降る誕生日〜♪
に、行ってきました。寒かった…。
パラドックス定数の舞台を見るのは初めて。
友人のオススメで行ってみることに。

↓以下、劇団サイトより

江戸川乱歩と横溝正史と夢野久作。

昭和の始まり、東京下町、文学界の、異端児三人。
毎日執筆、時々無頼、飛び交う座布団、罵詈雑言。

今日も編集者が扉を叩く。

原稿、原稿、〆切、原稿、短編、長編、書き下ろし。
犯人、殺人、探偵、密室、寝室、残酷、倒錯、耽美。

部屋の隅の文机に、そっと置かれた万年筆。
細いペン先、滴るインクに、遂に奴等が現れた。

明智小五郎と金田一耕助と呉一郎。

作家と彼等の間にあるのは、蜜月、共食い、或いは裏切り。

まるで煙管の煙のような、現実と虚構の境界線。
その狭間で繰り広げられる、これは創造を巡る物語。

 - - - - - - 

誰ひとり知っている役者さんがいないという、完全にまっさらな状態で臨んだけど、なかなか面白かった。
題材が題材だけに、もーっとエロかったりドロドロしてたりするのかなあと想像したけど、そんなことはなかった。コメディっぽい部分やダンスのようなパフォーマンスもあったりして、意外とエンタテインメントな感じ。
観やすかったけど、もちょっと淫靡っぽくても良かったなぁ、とおもうアタシはいけない子でしょうか。(子とかいう歳ではない)

※この先ネタバレ有り!


江戸川乱歩と横溝正史と夢野久作をちゃんと読んでたら、もっと面白かったんだろうな。
特に『ドグラ・マグラ』を(^^;
乱歩は子ども向けの少年探偵団シリーズをかなり読んだけど、ソレ以外はたぶん2、3冊くらいしか読んでいないし、夢久・横溝氏については、実は一冊も…(汗)
かの有名な映画『犬神家の一族』も観ていないのだが、さすがに何とか見覚えはあったので、パロディシーンもちょっと笑えた…。よかった。

小説家とその作品のキャラクターがが出て来て、色々とやってるところに編集者や映画のプロデューサーや監督までが登場し、だんだん狂躁の体。
はては読者(=観客)まで巻き込んで…。
物書きの葛藤とか苦しみとか、そういうものさえ羨ましく感じるんだ。アタシには。生み出す方の人間でありたかったから。

「読みたいものと、書(描)きたいものと、書(描)けるものって、全部違うんだよね」
はるか昔、アタシがまんがを描いてるとき(描いていたんだ、実は)に散々おもっていたことを劇中でも同じこと言っていた。やっぱ誰でもそうおもうんだなあ。。。

劇中で夢野久作を「夢久(ゆめきゅう)」って呼んでいたんだけど、実際に当時そういう呼び方をしている人っていたのかなあ。彼を演じていた役者さん、ちょいと好みであった。
明智小五郎役の生津さんという役者さんがちょう美声!無駄に気障という役柄とジャストマッチで可笑しかった〜。
とにかく役者さんが皆うまくて、その点では安心して観ていられた。素晴らしい。
また次回も観ちゃおうかな?(^^;


後追いだけど、劇中で題材に使われた本を読んでみようっと。
まずは図書館へゴー♪


ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)
夢野 久作

角川書店 1976-10
売り上げランキング : 1648

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

posted by 深月 at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月06日

『幻蝶』@シアタークリエ

120402_133848.jpg2012年4月2日(月)14:00〜

退院したあとのデビュー(?)は、ライブよりは芝居の方が楽だろうとおもってGETした『テキサス』。
河原&長塚コンビはふたりとも好きだし(とはいえ役者として好きなんだけれども)、最近注目の星野源も生で見られるし、でも高すぎる…と躊躇していたアタシに、お友達が安く譲ってくれたのだ!ラッキー!!
とっても楽しみにしていたのに、当日になって開演時間を確認したところ、14時開演のマチネだった…(その時既に15時。劇場まで、ドアtoドアで1時間は最低かかる)。そう、ソワレだと思い込んで、チケットをパーにしたのであった…(号泣)

そんなことがあって、かなり凹んでいたアタシ。
イープラスからの「得チケ」メールに『幻蝶』が出ていたので、勢いで「ぽち」してしまった。
この演目も気になっていたけど高くて諦めていたのだ。
1500円引きなら、行ってみるか!とおもいきっちゃった次第。


割引チケットだから期待していなかったけど、そんなにヒドイ席ではなかった。15列めの端っこ。この面子でも売り切れなかったんだなあ。

ご贔屓の役者である細見大輔氏が出るってんで気に留めていた訳だけど、観に行ってみて豪華キャストなのに驚いた。内野聖陽、田中圭、七瀬なつみ、大谷亮介!それに細見くんと、中別府葵というモデル出身らしいお嬢さん。
でも豪華とはいえキャストは全部で6人、8800円はぼりすぎじゃない?


演出は白井晃氏。
白井さんの舞台は重くて美しい。
その重さがとても苦しい場合も多いんだけど、今回は脚本のおかげで前半はコミカルなシーンが多く、笑える部分が多くて助かった。
あ、この先ネタバレあるんでご注意!
東京公演が終わっちゃったけど、これから地方公演もあるしね。
続きを読む
posted by 深月 at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月27日

好きさ★ DEBUT LIVE!

2011.10.10 (mon) 17:30〜 @RED SHOES

私の愛する“けにゅー”こと、首藤健祐氏がバンドを結成し、この日が初ライブ!(次があるかどうかは不明…)
東京ハートブレイカーズが今年の夏に上演した『フィッシュストーリー』。その劇中で登場するバンドが、そのまま活動を始めちゃったということらしい。
そのバンド名が『好きさ★』

…アレ?
そういやアポロボーイズも劇中バンドだったよなあ。
よくよく好きだなあ、首藤さんも。ロックが、というより音楽が、というより、きっと人間が。
アポロの活動もたまにはして欲しいんだけど、メンバーが皆忙しいから難しいんだろうな。曾我さんはメジャーシーンに突っ込みたかったみたいだけど、ちょっとそれは無理だったみたいだし(^^;

ともかく、けにゅーラヴ♪なアタシが行かない訳がない。
『フィッシュストーリー』のサントラもカッコ良かったし、勇んで南青山へ!

赤靴.jpgこの日のハコはRED SHOES。
伝説と名高い有名なライブハウスだ。
首藤さんはこのハコで演れるというだけで感極まっているらしい。…が、アタシはどっかで聞き覚えがあるってだけで、行ったこともなかった。
渋谷から歩いて15分少々。六本木通り沿いのビルの地下一階、中に入ってへえ、ここが…ふーん、ときょろきょろ。ちょっとカウンターバーがスナックみたいだな、というくらいで別に普通のライブハウスだった。
普通と違ったのはドリンク代。
なんと、800円!!!!
普通は500円、高くても600円が相場なのに…。
初台のDOORSなんて300円なのに。
暴利だ。土地代?
お酒が飲めない友達は「800円のコーラなんて初めて飲んだ」と言っていたよ(涙)
アタシも余りの高さにお代わり1回しか出来なかったよ!(するなよ…)
とまあ、そんなこんなは置いといて、本題!

フロアには椅子が並べてあり、立ち見の人は後ろの方にあるほんの隙間に詰め込まれた。
フロア後方にはカーテンで仕切られた別の部屋があり、それを楽屋として使っているようだった。カーテンと言っても細い紐というか糸をたくさん垂らしたやつ(判る?)で、メンバーが居るのが見えているのだ。


時間になって客電が消え、拍手と歓声の中をメンバーの登場!
そう、お客さんの座っている横を突っ切って…。
まずはドラムのくんじさん。それからベースのジャック・伝ヨール氏、ギターの石川さん。最後にバンマス・首藤健祐!
あああー、カコイイ〜〜〜。こんな47歳、他にいないよ。
相変わらずけにゅーはお洒落さんだのう。チェックの七分袖シャツにリストバンドが決まってる。スウェードの靴が赤いのはレッドシューズに合わせているのだろう。
ん、待てよ。チェックのシャツ、七分袖…と言えば海北くん!
ああ。同じアイテムなのに、なぜこんなにもオシャレ度が違うのか。

なんて埒もないことをぼんやり考えたりして。ライブ中に、ゴメン。
とりあえずセットリストをドン、といこうか。


第1部

01 三月のうた
02 The Heart Song
03 Hijackknife
04 Bye Bye SUPERSTAR
05 YOU MAY
06 The Emperor's New Suit
07 ぼくのおじいちゃん
08 こどもたちがサンタクロースを信じるちからとでっかいワゴン車
09 エンドレスロード
10 マンガソング


第2部

01 KORO-KORO
02 砂とダイヤモンド
03 MY SWEET HOME TOKYO…
04 好きさ
05 ホームラン日和
06 バカのままで
07 3度目の15の夜
08 LOVE or PEACE
09 FISH STORY


encore1
01 黄色いクリスマス
02 かなしみ〜二十億光年の孤独

encore2
01 The Heart Song



そう、このライブは2部構成だったのだ。
途中休憩があり、お客さんもひと休み。メンバーいい歳なんだから、ちょっとひと休みしてパワーチャージしないとね。
いっぱい演ってくれたなあ。先の舞台・フィッシュストーリーからと、アポロボーイズと、THBで昔から演ってるリーディングライブの曲と。
“ぼくのおじいちゃん”なんて懐かしすぎる。
こんなにカッコイイのに、“KORO-KORO”とかちょいとお下品なネタもの演ったりして(^^;

あとはもう、断片的にしか憶えてないので箇条書きで。

*赤い靴を「ホラ見て♪」とばかりに右足をあげるが、高さが足りず。えいやっと2,3回、空を蹴っていた…。

*(客・けにゅー!)「呼び捨てにするなー!」フロア大盛りあがり。

*「イエー!」(客・まばらなイエー)「イエーって言えー!」(客・失笑)

*「みんな、来てくれてありがとう!昔は体育の日だったけど、今日はもう何の日か判らないけど…何の日なの?」(客・体育の日ー)「えっ、そうなの?!」
今年は偶然、かつて体育の日だった10日が第2月曜日に当たったのよ、首藤さん(笑)

*スポットライトが専用のライトではなく、普通の天井に下がっている照明を、ライブハウスのスタッフさんが点けたり消したり、棒のようなもので向きを変えたりと操作していた。
ボーカルが首藤さんじゃない曲になると、歌ってる石川さんにライトがあたるまで20秒くらいかかっていた(^^;

*お客さんの中に、先月けにゅーが代役で客演したカラーチャイルドの面々がいらした。
あのお母さん役の方は強烈な印象で(良い意味で)、ひと目で気づいてしまった。

*アポロの曲はいくつか「振り」があるのだが、それを久々に思い出した。アレをみんなでやったときの爽快感!(でもコレは前の方を陣取った濃ゆいファンだけがやっていたらしい。と、ライブ後に友達から聞いた。あー、初めて来た人たちが引かないといいんだけど…)

*ジャックさんのベースライン、気持ちいい!

*石川さんのルックス、実はアタシ、かなり好みだったりする…。(ぽっ)

*アンコールのかけ声が、「アンコール!」で始まった。それがいやで、「す・き・さ!」と叫んだら、フロア中で同時多発的に「好きさ」コールが起こった!

*1回目のアンコールで出てきたけにゅー、さっそくその話題を出す。「『アンコールっ!』は無いよね。今度からは『す・き・さ・ほしっ!』で。」た、確かにバンドロゴは『好きさ★』(実際は○の中に★です)だけど〜〜

*2回目のアンコールで、さっそく「すきさ、ほしっ!」と…言えた訳はなく。みんなシャイなのね〜。結局、ほぼ手拍子のみで頑張ったのであった。アタシももう一杯飲んでたら、誰も言って無くてもひとりで「ほしっ!」と叫んだのになあ。

*アンコール2は、曲を用意してないと言って本編2曲目でも演った“ハートソング”をもう一度。今度は最後の「苦しくなるほど 恋をしよう」をシンガロング。


ありがとう、バイバイ…と言って捌けて行くけにゅー。
ああ、その愛嬌たっぷりの目が好きだ。
やさしく深い、その声が好きだ。
年甲斐もないオシャレっぷりが好きだ。
シャイすぎるハートがたまらなく好きだ。

くんじさん、石川さんとはハイタッチ出来たけど、けにゅーとは出来なかったなあ。
なんかもっと色々想ったことあったのに、もうおもいだせないや。3週間近く経ったからとはいえ、くやしいわー。



終演後、久しぶりにあえた友達と、飲んで食べてお喋りして。
本当に楽しかったー!
遠方からの友は、なかなかコチラまで出張るのは難しいからね。
首藤さんには頑張ってほしい。
アタシが友達と会える機会を作る為にも。(え、そこ?)


とか、言ってる間にTHBの本公演の情報が!!
年末の平日、しかも二日間という鬼のようなスケジュールだけど。
でもアタシゃ行きますよ、おっかーさんも出ることだし。
来月7日には先行予約がスタート!ソレまでに二日間・4公演のドレに行こうか決めなきゃねえ。
あー、たのしみ!!


次回公演の詳細は↓へ。
東京ハートブレイカーズ オフィシャルサイト
舞台・フィッシュストーリーのDVDも発売中!めっちゃカコイイのでお薦め★
posted by 深月 at 01:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月26日

『サンタクロースが歌ってくれた』キャラメルボックス

10days limited Ver. @サンシャイン劇場
2010年11月18日(木) 19:30〜

1997年に3演めが上演されて、その時もダブルキャストだった。
お巡りさん役が大内くんと、今はもう退団してしまった南塚くん。
そのころはコアなキャラメルファンだったので両キャストを観に行ったものだ。
今回の13年ぶり4演めは、メインの3役を前回・前々回と同じオリジナルキャストで行うという、画期的(?)なもの。年齢的にもかなりギリギリ(^^;
そのオリジナルキャストとは全くの別キャストで上演するという、10日間限定バージョンをまずは観てきた。
続きを読む
posted by 深月 at 02:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月19日

『2人の夫と私の事情』シス・カンパニー@シアターコクーン

ピクチャ 3.jpg2010年4月23日(Fri) 18:30〜

ケラの演出・主演に松たか子、というので興味をひかれて観てきた。
期待したほどケラの毒っぽさはなかったが、松たか子の可愛くてお莫迦なヴィクトリアが堪能できてよかった。
2人の夫・段田安則&渡辺徹も芸達者だし、ヴィクトリアに翻弄されながらもいきいきと日々を営む逞しさがあり。最後にホテルリッツの仕出しをせしめて祝杯を挙げるところは、おもわずくすり。

これでもうちょっとチケットが安ければパーフェクトなんだけどなー。
キャストがこれだけ豪華だと難しいかあ。
posted by 深月 at 01:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月20日

『俺たちの鉄壁』東京ハートブレイカーズ One Night Act.4

アタシの中で、東京ハートブレイカーズ(略してTHB)というユニットは別格なのである。
なぜか勝手に親近感を持ち、身内感覚で楽しみだったり心配したり。主宰の首藤健祐氏にとっちゃいい迷惑だろうなあ、ともおもう。

もちろん本公演が一番たのしみなのだが、今年はそれがないらしいと聞いて、否応なしにこのワンナイトアクトに期待が集中。
しかもTHBの第一回公演の面子が揃うとあれば、なおさら。
アタシの場合は、キャラメルボックスの中で今のとこ一番気になっている多田直人クンが客演する、この点もかなり大きいポイントだ。

が、実は。
4月17日は、おとぎ話のアルバムレコ発ツアーファイナル(しかもワンマン!)ということで、昨年中からチケットを買ってたのしみにしていたアタシ。
ワンナイトアクトの情報がドロップされてドキッとしたが、マチネがあるから大丈夫とおもっていた。おもっていたが、しかし!!
マチネが14時でなく、15時開演だと判明して焦るアタシ。ギリギリ過ぎる〜〜〜(汗)


というわけで、ココロが落ち着かないままの参戦。
本来ならソワレのみか、若しくはマチソワ参戦しちゃいたいくらいだったんだけど。
そんな気持ちで突っ込んだのは渋谷BOXX。
このハコは初めてだけど、duoに比べたら相当に見やすい。柱は無いし。

One Night Actってのは、芝居とライブをミックスしたようなものなんだけど、今回の音楽は石川よしひろ氏ではなく、「黄金の手」という変わった名前のバンド。ユニットかな?
若干不安だったんだけど、けっこう好きなタイプの音楽でホッとする。
・・・だけど、それはそれ。これはこれ。

ライブと芝居、半々ほどの構成だったけど、かなり物足りなかった気分。
一曲演って、芝居数分の繰り返しってのは、かなりキツイよ。芝居はそんなにブツ切りにしたら、薄まっちゃう。音楽と違って、一曲5分で終わる訳じゃないんだから。
やはりTHBのお客さんってのは、芝居を見に来ているんだから余計だとおもう。
「黄金の手」をかなり気に入ったアタシから言わせてもらうけど、芝居成分が足りないってば!!! ホントに。

いや芝居部分もけっこう良かったけどね。
もうちょっとそれをガツッと見せて欲しかったわ。
ライブと芝居、半々じゃあキツイよ。せめて2曲削って、その分の時間を芝居にさいてほしかった。

久しぶりの細見くん、やっぱ魅力的だったし。
多田くんは大人しかったかな?
ペリクリーズの前説ソングとは違う、シリアスな曲が聴けるのかとおもったら。
路線的には似たような“回転寿司のうた”という、コミックソングであった。
いや、悪かないんだけどね・・・。

首藤さんはいつものパンキッシュな出で立ちも素敵なんだけど、今回はお通夜ってことでダークスーツで登場。それだけで盛り上がる客席(笑)いや、アタシたちだけかしら・・・。


割と前の方の席だったので、劇中に葱を齧るシーンのあとはかなり葱臭かった。
役者さんて大変だなあ、なんて、客席はお気楽に眺めていたのさ。ゴメンね、けにゅー♪


面白くはあったんだけど、時間は刻々と過ぎ。
ハラハラしながら、岡田達也氏のヘロヘロなトロンボーンを聴いて。(きっと出てくれると思ってたよ!)
結局はアンコールの途中で抜け出すという、後ろ髪めっちゃ引かれまくり状態でクアトロに走ったのであった。
ああ、なんでこういうときに限ってWブッキング?!(涙)

アンコールの最後と、Reinaちゃん曰く「アドリブ5倍」のソワレがちょー気になるアタシ。
だれか詳細レポ、書いてくれないかしら?!
posted by 深月 at 01:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月12日

『泣き虫なまいき石川啄木』ハイリンド

泣き虫.jpg2010.3.29(Mon) 14:00開演 @赤坂RED/THEATER

出演:伊原農/枝元萌/多根周作/はざまみゆき/温井摩耶/外波山文明
脚本:井上ひさし
演出:水下きよし(花組芝居)


啄木が残した15冊の日記。
「焼き捨てろ」と遺言された妻が、今読みはじめる。

啄木の死後、妻はそこに何をみたか。

東京本郷の床屋の二階を舞台に、
啄木、そして彼の家族と友人とが入り乱れ
織りなされるは
借金漬け、質屋通い、嫁姑のいざこざ。
「実人生の白兵戦」を身をもって体感する啄木。

事実より真実を求めた井上ひさし氏の手により、
啄木の最後の三年間が紐とかれる。

ハイリンドはただじっと手をみる。

<公式サイトより>

『となり町戦争』で気になっていた多根さんを見るべく。
気になると言いつつ、あれから3年も経っているけど・・・。

続きを読む
posted by 深月 at 23:42| Comment(2) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『相対的浮世絵』G2プロデュース

浮世絵.jpg2010.3.24(Wed) 14時開演 @Bunkamuraシアターコクーン

作:土田英生
演出:G2
出演:平岡祐太/袴田吉彦/安田顕/内田滋/西岡コ馬

人生の曲がり角にさしかかり、それぞれにややこしい問題を抱えてしまっている岬智朗(袴田吉彦)と、高校時代の同級生、関守(安田顕)。彼らに救いの手をさしのべたのは、10数年前、高校生のときに事故で死んだはずの、彼らの同級生、遠山大介(内田滋)と岬の弟、達朗(平岡祐太)だった。

うしろめたい気持ちを抱えながら、遠山と達朗からの救いの手を頼りにするようになる二人。そこへ現れたのは、遠山、達朗と知り合いだという、自分の思い出ばかり語りたがる初老の男、野村淳(西岡徳馬※徳は旧字)。

「前田? 髪の長い子か?」
「そうそう。あいつは確かに可愛かったな。」

いつも一緒にいた高校時代の、他愛のない思い出話に盛り上がる4人。そして、彼らを見守る野村。やがて、話は……

土田英生独特の、軽妙な会話のなかに、すれちがう気持ちが切なく交錯し、残酷さとやさしさが、ひらひらと見え隠れする──
笑ったあとに、夜空を見上げて遠い思い出をなぞりたくなるヒューマン・コメディー。

G2プロデュース公式サイトより>
続きを読む
posted by 深月 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月07日

『兵器のある風景』俳優座プロデュース No.83

兵器のある風景.jpg2010.3.18(Thu) 18:30開演 @六本木俳優座劇場

作:ジョー・ペンホール
演出:坂手洋二
出演:大西孝洋/中嶋しゅう/荻野目慶子/浅野雅博


最先端の科学技術が世界各国の政府や軍需産業によって殺戮兵器の開発に応用され、商品として取引される―。
 いまなお、多くの国々が局地戦争を繰り返し、「平和のための抑止力」という名目のもと、軍事テクノロジーの研究開発を推進している。<平和のために>政府プロジェクトの一員となった航空技術エンジニアの葛藤を描くドラマ。

<公式サイトより>

浅野さんを見たいが為、重そうな話を覚悟して観に行ったが・・・まあ案の定重い話で。
ものすごく緻密、かつ迫力の会話劇で圧倒されてしまった。


画期的な技術を開発し、こどものように有頂天のネッド(大西)。
それが軍事利用される前提で開発されたことに動揺し、危惧する兄のダン(中嶋)。
研究者の純粋な探求心と倫理の乖離・・・先日観た『棄憶』とリンクするなあ。
ネッドの場合は民間人の誤爆を防ぐ、イコール平和利用とおもっているところが浅薄なのよね。

会社の営業部長・ロス(荻野目)は技術の知的所有権を譲るという契約書にサインをせよと迫るが、ネッドは頑として受け付けない。
結局は情報部員のブルックス(浅野)による脅迫まがいの説得に負けてサインするが、プログラムにバグを仕掛けて逃走してしまう───。


とても見応えがあったが、仕事帰りの方や年配の方には辛かったらしくて寝ているお客さんもチラホラ。二幕・三時間という大作だったので、眠くはならなかったアタシも、観た後にはそれなりに疲労感が・・・。

荻野目さんは初見。(もちろんかつてはテレビで何度も観たけれど、舞台では初めて)
うつくしてスマートなキャリアウーマンだったけど、発声や演技がちょっとわざとらしく感じられてちょっと違和感。それも役作りなのかなあ。
他の3人の役者さんは文句なく素晴らしい。
大西・中嶋両氏とも初見だけれど、とにかく膨大なセリフに溺れることなく、しかも退屈させることなく観せて(聴かせて)くれた。

そしてお目当ての浅野さんは、今までに見たことのない怖い役だった。
すらりとしたスタイル、物腰柔らかで頭の良い、イヤ〜な奴(^^;
そんな役は演じるのにパワーがいるらしく、ご自身のブログでも「いやな夢をみる」などと書いていらっしゃった。ホントお疲れさまです。


観てから日も経ってるし、さっくり簡単に書いちゃおうとおもったけど、やっぱ無理であった(^^;
この記事、文章量もあっさりしてるけど、実はやたら時間かかった。書いては消し書いては消しの繰り返しで。
考えさせられるところが多く、面白かったと簡単には言えないけど、見応え充分のお芝居だった。
posted by 深月 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月25日

自転車キンクリートSTORE『富士見町アパートメント』2

2010.3.14(Sun)14:00〜(Aプログラム)

セット割引につられ、4本とも観てしまった。
Bを先に観ちゃったけど、こっちを先に見るのが正解だったなあ。
同じ舞台セットを使って、4人の脚本家が書き下ろす4つの戯曲。
それをじてキンの鈴木裕美女史が一手に演出するという、非常におもしろい企画。
Bプログラムの感想は、ひとつ前の記事をご覧ください♪
続きを読む
posted by 深月 at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 芝居 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする